460-見え方の違い

 

10月3日と4日の1泊2日で韓国に飛んだ。

 目的は去年の11月にフォレスト出版から発売されている「1日
3分夢実現ノート」の韓国版を翻訳してくれた人を訪ねること。

 

 実は先月発売された僕の5冊目「すごい!自己啓発」の韓国出
版が発売早々決定したことから「もしかして韓国で大ヒットして
いるのでは?」と淡い期待の確認なのだ。

 そんなわけで翻訳家を訪ねることにプラスして状況視察と、つ
いでに「モチベーションシート」を販売してくれる会社を探すこ
とも目的にした。

 さて少し時間を戻し、キーパーソンを紹介しないといけない。
彼との出会いがなければ、これほど積極的に韓国に意識は向かな
かっただろう。

 彼の名前は妹尾榮聖(せのお・えいしょう)。関西のビジネス
リーダーだ。行動力は天下一品。韓国貿易のエキスパートで訪韓
はなんと100回以上。韓国要人との人脈も並ではない。

 そんな彼のエスコートで一年ぶりに韓国に向かった。

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 福岡からソウルへは、一時間という短いフライト、離陸したか
と思うともう着陸態勢といった感じであっという間なのだが、一
応国際線ということが理由から軽食とアルコールがサービスされ
る。なので慌しい。しかも軽食の後は機内販売も行われる。

 空港では妹尾さんと翻訳家の権さん(コォン)が出迎えてくれ
た。この権さん僕の本以外の翻訳として「バトルロワイヤル」や
東野圭吾さんといったヒット作を翻訳しているそうで、なかなか
の実力者である。お土産のウイスキーと僕の新刊を渡す。

 3人揃ってソウル市内へは高速リムジンバスで移動。

 ホテルに入ったのが14時30分。

 権さんとは今回の目的を説明し明日再度会う約束をする。
出版社の担当を紹介してくれるそうだ。

 一旦ホテルの部屋でメールチェック。ところがネットは接続し
ているのに受信ができない?仕方なく会社に電話をしようと携帯
電話を手にとると、ボーダーフォンの3Gも圏外になっている。

 韓国はauの方が強い。しかし携帯電話は圏外になると最大出
力で電波を探すので圏外になると電池の消耗が早いので電源を切
る。

 15時。ホテルのラウンジで妹尾さんの知り合いを2人紹介して
もらう、ミナさん(36)とフナさん(34)だ。

 2人とも大阪に留学していたそうで、その時からの知り合いだ
そうだ。留学期間が長かったそうで2人とも日本語が日本人以上
に上手だ。現在は韓国の都市計画と道路公団のような会社でそれ
ぞれ勤務しているそうで、つまり彼らはエリートなのだ。

 彼ら2人には「モチベーションシート」の説明を行い。この夢
実現のシートを販売してくれるに相応しい知人を考えてもらう。

 すると親戚の叔父さんが日本で言うところの「リクルート」の
ような会社の社長らしいので、その叔父さんを紹介してもらうよ
う依頼する。

 韓国ではファミリーのつながりが強いから人脈がモノを言う。

 その後、近くの焼肉屋で軽く食事。軽く雑談。リッツカールト
ンのすぐ横にある観光客向けのお店らしくカルビが一人前3500円
もする。なんて法外なと思うが日本でも事情は同じで責められた
もんではない。ただし味もよくないのは問題だ。

 その時妹尾さんの携帯が鳴った。

 どうやら韓国でお世話になっている知人らしく、時間が合えば
一緒に夕飯をという事で合流することに。

 彼は「韓国の地下鉄を創った男」と呼ばれているそうだ。
 なにやら凄そうだ。とりあえず焼肉屋を後にする。

 

  2005年10月11日   岡崎 太郎