477-DNYD4 デイリーニューヨーク日記 No4 2/2

10月28日 お昼14時から24時までの出来事。

 とりあえず駅に向う。まっピンクのタクシーでほんの3分の場
所への移動だ近くにカフェくらいあるだろう。
 
 

 甘かった。何も無いのである。待合室さえない。
 信じられない。

 出発まで50分もある。街に戻るか?

 電車が来るまでタクシーも来ないようだ。1日6本では無理もな
い。吹きさらしの中、煙草に火をつける。

 寒い。本でも読もうなんて気にもならない。自販機も無い。

 なんか途方にくれた。

 観光の街なはずなのに観光客のことは何も考えて無いようだ。
観光課は何をしているのだ。

 町興しに奔走する町役場の観光課の佐藤さんでも井上さんでも
誰でもいいから爪の垢を煎じて飲ませよう。少しは気の利いた知
恵でも浮かぶだろう。

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14:15
 助かった。電車が到着した。つまりこの電車が40分後に折り返
しで運転するわけだ。

 車内は適度に暖かい。

 途端に疲れが押し寄せてきた。眠い。ひと眠りしよう。

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15:55
 車掌にゆすられ眼が覚めた。チケットの確認だそうだ。

 携帯電話で時間を確認するとちょうど16時だ。

 アレンからは残念なことに返信が無い。メールの確認が出来て
ないなら律儀な青年はわざわざホテルに来ているはずだ。

 さっき教えてもらった会話のとおりフロントに伝える。

「OK Just waitting」おっどうやら伝わったようだナイス!

「Hello What's up taro?」アレンの声だ!

「I'm Very Sorry.I can't go back hotel.Now I am at train.
Do you have a tomorrow same time?」

「ok taro. No Problem.Take care」

アレン。君はなんていい奴だ。

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17:45
 帰りはジャマイカ駅で1回だけ乗り換える。行きよりも帰りの
方が早く感じる。まぁいつもの事だ。

 すっかり空は日が暮れてきた。クリスに電話をする

「はい 太郎?」

「イエス!クリス?今ジャマイカだ。約束を一時間遅くして20時
に変更できる?」

「オーケー」

18:28
 
 ようやくペン駅に戻った。

 渋滞が酷いので少し歩いて通りを抜ける。
 ここいらでタクシーを拾おうとするが、なかなか空のタクシー
が来ない。夜中の六本木なみだ。

19:00

 タクシーをゲット。ホテルに戻る。

20:00

 クリス到着。
 昨日はクリスの誕生日だったのでjazzNightをプレゼント。


 行き先は「バードランド」50年代から続くjazzの老舗中の老舗
である。 315 West 44th Street between 8th and 9th Av 

■http://www.birdlandjazz.com/

「バード」という名前は伝説のサックス奏者チャーリー・パーカ
ーのニックネームから取ったもの。

何故ニックネームが「バード」かであるが、当時彼がお金に困
っていた頃、バイト先のレストランで毎日毎日チキンばかり食べ
てたからだそうで、もし羊だったら羊ランドだったわけだ。

 スタンダードナンバーで「Lullaby of Birdland」という曲が
ある。作曲してのは「バードランド」でよく演奏していたジョー
ジ・シアリングがバードランドのテーマ曲としてその場で作曲し
たものだそうで、当初は歌詞のないピアノ曲であった。

その後たくさんのアーティストがカバーをしたがSarah Vaughanが
秀一である。

 Sarah Vaughan ASIN: B000AA7E2C アマゾンで検索して見て!

 ちなみにこの夜は「Nicholas Payton」のライブであった。

 小太りなニコラス。なかなか凄い奴だ。

 なにせトランペットを握ったのが4歳で15歳になった頃にはア
ート・ブレイキー(dr)と共演した経歴の持ち主である。

 ニューオリンズJAZZを色濃く残す明るくいい感じの演奏で
あった。こんなグレートなセッションがこんな近い距離で見れて
ナイス!でも残念なことに血が沸騰するほどでは無い。

 もし失恋していようが資金繰りで大変だろうが、どんな状態で
あってもそんな瑣末なことは忘れ今を沸騰して蒸発するほどの熱
が欲しかったかな・・・
 
 まぁ大人の音楽ですね。

 そんなわけで次回はCHICO O'FARRILL'S AFRO-CUBAN JAZZ BIG B
ANDをチェックしたい!

  2005年11月09日   岡崎 太郎