10月31日 朝7:00から夜までの出来事。
朝7時から森君がシビックでフェニックス空港まで送ってくれ
た。昨晩ネットでユナイテッド航空を予約した。
だってアメリカンウエストにはもう二度と乗りたくない。
いくら安くたってね。
アメリカンが乗ったし、デルタは値段が3倍も高い。消去法で
ユナイテッドになったわけだが、これがナイスであった。
空港について、キャッシュディスペンサーのような機械でチェ
ックインを行う。なんと液晶画面に日本語表示があるではないか
!アリゾナで日本語なんて信じられない。
まずクレジットカードを挿入する。(マイレージカードがない
ため)次の瞬間なんと俺の名前が表示されている。
エクセレント!
続いて座席の指定を行い。バゲージが1つであると選択する。
隣のカウンターで処理をしていた女性がやってきてバゲージの
処理を行う。パッ・パッパッ。これで終了である。
なんてシステマチックなのだ!待ち時間ゼロだ。
これからはユナイテッドしか乗らないと決めた。
しかしセキュリティーチェックは厳しいね。例外なく全員
10分以上も完璧にチェックされている。機械では探知できない
爆弾でもあるというのか?
念入り過ぎる。911以降、空港の警備が緩む方向になる日は
やってくるのだろうか?
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ロスに到着。時差で1時間戻り、出発時間と同じなので妙な気
分だ。隣の席の白人も変な顔をしている。
彼の名はエイドリアン。LA経由でバンコクに飛びプノンペン
にある縫製工場まで戻るそうだ。
聞けば出来上がった製品おもにシャツだそうだがマークスペン
サーに全量納入する専用下請け工場だそうだ。
「プノンペンはいいところだぞ機会を作って遊びに来なさい」
名刺を交換しする。
今度タイに行くついでに足を伸ばしてみよう。
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今夜一泊だけなので、大きな荷物だけ荷物預り所に預けようと
探すが無い。JFKにはあったのでLAXにもあると思ったのだ
が見つけれらないので、インフォメーションに尋ねるとあっさり
ない事が判明した。
仕方がなく大きな荷物をタクシーのトランクに積んでホテルに
向うことにする。
タクシーを待っていると、別れを惜しむ母と娘がずいぶん長い
間抱き合っている。タクシーを待っている15分くらいずーとだ。
なんか見てるだけで心がキュンとなった。思えば僕は他人を感
動させられるほど人を抱きしめたことはない。
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タクシーで約30分。
僕はベニスビーチに降り立った。
時間は10時半ちょっと前。今夜の宿はビーチのまん前その名も
「ベニスビーチホテル」まんまである。
チェックインは15時からなので、大きな荷物だけ預かってもら
う。なかなか愛想のよいお姉ちゃんだ。少し太目であるが。
ひと通りビーチを歩く。朝食とランチをあわせて「チキンテリ
ヤキと焼飯」をチリソースと醤油で味を調整しながら食べる。
まぁジャンクな味わいだ。結構な量だったけれど完食。
食べ過ぎである。まわりを見渡す。スケボーや自転車、バスケ
にテニスとスポーツに汗する人ばかりだ。
しかも空は快晴。体を動かさなきゃ!
やっぱりベニスビーチと言えば「ローラーブレード」だよね。
さっそく時間5ドルで手に入れる。運転免許証をディポジッド
する。ウィールの片減が気になるブレードだがレンタルなどで仕
方ない。まぁ大丈夫だろう。
ビーチ沿いの専用レーンを端から端まで流す。
景色に風!気候も暑すぎず寒くなく気持ちいい。
でもたった一周で足が乳酸でパンパンだ。とくに脛の辺りが痛
い。かまわず芝生にダイブして靴を脱いで裸足になる。
ちょうど木陰になっていて涼しい。鳥の声と遠くで鳴ってるア
フリカビートにセスナが空を旋回していく音が聞こえる。
もちろん雲ひとつない快晴である。
芝が柔らかいのでそのまま寝っころがる。背中がヒンヤリして
気持ちいい。腰に効きそうだ。
そのまま少しお昼寝。
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「クシュン!」
ベニスビーチには緩む目的で来たわけだが緩み過ぎて風邪をひ
いてしまったようだ。
一旦ホテルにチェックイン。
小さなキッチンの着いたスタジオタイプだ。少し熱めのシャワ
ーで体を温める。長期滞在もいいだろうが風呂が無いのは辛い。
あいにくこの部屋から海は見えない。
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夕方からはビーチを裸足で歩いた。大きめの波が足にぶっかる
「冷た!」イメージ以上に水は冷たい。
「よく泳いでいるなぁ」サーファー達は飽きもせず何度も何度も
トライしている。
アリゾナの夕陽はストンと堕ちて一瞬だけの夕焼けだったけれ
ど、カリフォルニアは粘り長い夕陽だ。
海岸が遠浅になった砂浜が夕陽に照り返している。
カモメの集団が砂浜で休んでいる。僕が近づくと一斉に飛立つ
とっさにカメラを構え連写で押さえる。
「夕陽をバックにカモメの集団のシルエット」なかなかいい絵が
とれたかな。カモメには迷惑な話だが、その後何度か追い立てて
はシャッターを切る。
パームツリーを入れた写真も押さてみる。
うーんよくある感じの絵で意外とおもしろくない。
撮影したばかりの画像を確認しては消去する。
さぁそろそろホテルに戻ろうかと思った、その次の瞬間。
僕は息を飲んだ。
空が色を変えた。
今までオレンジだった空は「まっ赤」に表情を変えた。
とにかくシャッターを押す。露出を変えながらメモリーの限界
まで撮影する。
ほんの数分だったろうかその後は一気に闇が押し寄せてきた。
昼と夜の境に一瞬だけみせた神秘的な表情だった。
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僕はてっきり夜中まで馬鹿騒ぎをしているビーチなのかと思っ
ていたのだが、露天売はさっさと店仕舞いをしている。
さっきまでの喧騒が嘘みたいに人が消えていく。音楽もいつの
まにか疎らに聞こえるだけだ。
拍子抜けした。
「サブウェイ」でミラノ風カツサンドを食べてホテルに帰る。
さぁ明日は日本だ。
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