526-バングラ6

 

 今日は朝からホッタールというストライキ。

 ホテルからは出ない方が安全という事で14時まで缶詰。

 ちなみに日本の労使の賃金UPストライキとは違い政治的なモ
ノで、テロや暴動がおきるので巻き込まれないようにという理由
だ。
 

 

 15時にホテルのロビーで幸田さんと待ち合わせ。

 彼女は、オカザキマガジン読者のゆみさん(彼女は現在ジンバ
ブエ在住)からの紹介で観光をお願いしたのだ。彼女のご主人は
フィラリア症(象皮病)の撲滅目的でバングラに来ているのだ。

 まずは貸切タクシーで大使館が集中しているグルシャン地区に
向う。渋滞が酷い。スムーズであれば15分くらいの所なのだが
小一時間かかる。ランチは比較的キレイ目なバングラ料理のレス
トラン。「ビリヤ二」というピラフを食べる。ギーという牛乳か
ら採った油がきつい。新鮮であれば美味しいのだろうか?
半分も食べれずギブアップ。

 通りを挟んで、ドゥイ・ノンボル(セカンドサークル)にある
通称「コの字」という地元のショッピングセンターでお土産を物
色する。

 バングラは真鍮の工芸製品が有名だそうで2階の店舗10件中
4件が真鍮屋だった。他のアジアと同じで価格交渉は常。簡単に
半額以下に値切ることが可能。

 卵型のペーパーウェイトと彫刻が施された小さなオーナメント
を10個ほど購入。しめて日本円で7000円。

 その後バザールの小道を探索。

 奥まったところにイスラムのムスクがある。コンクリ造りで
装飾はなし。きわめてシンプル。飾りタイルの装飾をイメージし
ていたのだが・・・。僕にカメラを向ける勇気はない。

 その分、あらゆるお店や人々を撮影する。バングラ人はほんと
に写真が大好きなようで「オレもオレも」とカメラの前で笑顔を
作る。

 カラフルなシルク布が積んである店。その横には露天でミシン
を扱う男たちが5人。聞けばその場で縫製をしてくれるそうだ。

 少し行くと数十人の人だかりが出来ている。

 なんだろう。

「驚いた」

 日本人の女性数人が「バングラをキレイにしよう」キャンペー
ンのステッカーをリキシャや煙草屋に貼ってもらっている。

 現地の人もたじろぐ程のテンションで、ほぼ無理やり勝手にリ
キシャに貼っていく。

「凄い」

 彼女らは、海外青年協力隊の隊員で、通常の活動とは別でボラ
ンティアをしているそうだ。なんてタフなんだろう。

 ひと回りすると、僕らは待たせていた車でハンドクラフトのお
店へ。悲しい事に目ぼしい商品はなにも無い。中国人ほど手先が
器用ではないのだろう。

 幸田さんと別れて僕は1人ホテルへ。

 
  2006年03月20日   岡崎 太郎