高価格高級な商材やサービスを気軽に購入するお金持ちの層を
小耳に挟む情報によると、どうも金銭感覚のズレた話も多いが |
サントリー「モルツ」のプレミアム版である
その名も「ザ・プレミアムモルツ」が40円高くてプレミアムを
名乗るセンスとは乖離が激しい。
ところが、この「ちょっと高い価格」にマーケットが反応して
いるそうだ。このプレミアムビールを飲んだ40歳代が去年8月
に比べて7%増えたそうだ。
こういうちょっとした変化から全体の消費動向を測ることは難
しいかも知れないが、たしかにコンビニのオニギリにしても家具
にしても紳士服にしても「ちょい贅」は氾濫している。
問題は、通常製品やサービスとの価格差だ。
ビールは40円。では車は?
トヨタ自動車が鳴り物入りで投入した「レクサス」は「ちょい
贅」ではなくてリアルな贅沢で苦戦しているが。日産の「ティー
ダ」は「ちょい贅」で好調だ。
二極化に下流社会そしてバブルの再来のような株式市況。
団塊の世代の大量放出が生む、新たなシニア層に株長者。若年層
主導のマーケティング戦略が岐路にあるのではなかろうか。
「ちょい贅」と「贅沢」の間にある品質と価格。ちょうど2極の
高いゾーンを分割して考えてみるといいだろう。
いい機会だからぜひ自社の商材やサービスを見直してみること
をお奨めする。
まずはちょっとプレミアムな「ネタ」を考えることだ。つまり
商品企画先行になる。そして「限定発売」という切り口でまずは
行動してみてはどうだろうか。