今日は長男の中学校の入学式。外は雨あいにくの天気である。
きっとこんな日のタクシー予約センターは、尋常ではない忙し
さなのだろう。
「すみません。お時間の約束はできません。40分ほど掛かるか
もしれません」
「そうですか、困りましたね・・・」僕は時計を見ながら計算を
する。予約を入れるつもりだったので40分後であれば丁度いい
感じだ「ではよろしくお願いします」そう言って僕は電話を切っ
た。
ところが、その3分後インターホンがなった。
「○○タクシーです」
「え?」
40分かかるって言ったじゃん? まだ何にも用意できてない
よ!「すみません。少し待っててください。今用意してるんで」
僕は急いで身支度をした。
ところが嫁さんの用意が遅い。僕は仕方なくマンション前に出
て運転手に、もう15分待ってもらうことをお願いした。
「じゃあメーターは回してていいですか?」運転手は不機嫌そう
に応えた。「ええもちろん」
僕は部屋に戻った。
その15分後。
嫁と末っ子と僕の3人はタクシーに乗り込んだ。
運転手が口を開いた。「無線もらった時タイミングよく私すぐ
そばに居たんですわ」
「えっ?無線では40分待ちって言われたんですよ」
走り出した時、すでにメータは1000円を超えていた。
GPS配車が売りの会社のはずだが。
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入学式が終わり会社に向う。取引先との打ち合わせのためだ。
商品のサンプルが僕の事務所にあるため、雨の中わざわざ出向
いてもらった。
3時間の打ち合わせが終わった。どうも雨は降り止む雰囲気も
ない。
「タクシー呼ぼうか?」僕は電話をかける。
ちなみに朝と同じタクシー会社だ。
「どうも岡崎です。すみません会社まで一台お願いします」僕の
会社住所はDBに登録されている。つまりお得意さまなのだ。
ところが・・・
「すみません。本日は雨で予約が殺到していて配車の時間が読め
ません」
しかたがない。雨の日はそれでなくても渋滞だしね。
「では到着したら携帯電話で呼び出してください」僕は伝えた。
すると予約センターからは考えられない答えが戻ってきた。
「大変混雑していますので電話はできません」
「えっ?」僕は困惑した「じゃあ雨の中、いつ来るかもわからな
いタクシーを待ってろって言うの?じゃあ運転手さんから電話さ
せてよ」
「すみません運転手からも電話はできません」
「・・・」僕は呆れた。
「じゃあいいです」そう言い残すと僕は電話を切った。
2度とこの会社のタクシーに乗ることはないだろう。