536-雨のコールセンター 2

 さてメルマガ535号のメルマガを検証をしてみたい。

 このタクシー会社に感じていた事をまとめてみたい。


 それはお得意様であるという顧客側の意識とタクシー会社の意
識の違いである。

 問題は顧客と会社の間に運転手がいるという三角関係である。

 顧客は何十回と同じタクシー会社を利用していても運転手が
変われば、その運転手にしてみれば、その顧客がお得意様かそう
でないかはわからない。

 つまり会社側で顧客別の利用頻度を集計を行い、ある回数以上
の利用回数のある顧客の場合、そのランクを運転手に伝える等の
工夫が必要になる。

 とくに予約センターからの配車の場合は仕組み的にはそう難し
くないはずだ。

 なにせCTIの番号通知があるおかげで、誰の電話番号かを判
別しディスプレイに顧客情報を表示する仕組みは持っている。

 しかし利用回数や頻度の推移(今週・先週・先々週などの回数
の推移)また予約時のオペレーターや運転手とのやり取りの記録
などは一切残っていない。

 配車時間遅れや、渋滞に巻き込まれて困ったなどのトラブルく
らいは記録するべきだろう。

 このシステムをきちんと稼動させれば随分とサービスはよくな
る。

 そういえば京都や東京のあるタクシー会社では、ポイントカー
ドシステムを導入しているようだが、システムがどうのポイント
がどうの前に、その運用の根幹である顧客の認識それに伴うサー
ビスの向上がなければ本末転倒である。

 顧客情報の収集というと難しく聞こえるが、何度も指定される
目的地くらいは記録しようよと言いたい。

 たとえば、会社から自宅。

 何度も何度も説明するのは正直疲れる。カーナビを搭載してい
るタクシー会社も多いが、きちんと活用されているのを見た事が
ない。

 できれば一番最短のルート管理までやってくれれば満足だ。

 より心の通ったきめの細かいサービスが求められているのだ。

 

  2006年04月11日   岡崎 太郎