539-縁

「縁」というメカニズムの深遠さを感じた。

 一昨晩も急に仲間12人が一同に集まり飲み会を開催した。


 僕は博多から、もう1人は大阪から他にも関東圏ではあるが千
葉に所沢に横浜とよくもこれだけ広範囲に集まったものだ。

 会場は田町にあるカフェダイニング「ヌースフィア」。

 当日の正午、何度も予約するために電話をかけたが店の電話は
呼び出し音がなり続けるだけで結局予約を入れることが出来なか
った。

 仕方なく僕は幹事役である親友に予約ができないとを伝えた。

「ごめん。連絡が取れないんだ。もしかしたら店が休みなのかも
知れない」

 すると彼は「きっと縁があるから大丈夫ですよ。田町なら近く
にも居酒屋たくさんあるし」

 縁か・・・

 きっと大丈夫。理由はわからないが僕もそう思った。

 その一時間後、そのレストランから電話を受けた。
「ごめんなさい。ランチタイム真っ只中で急に忙しくなっちゃっ
て対応できなくて・・・今夜20時からですね。もちろん一番よ
いお席を用意しておきます」

 よかった縁があったんだね。

 そんなわけで「縁」を感じたついでに、東京の僕の友人知人に
連絡をとってみた。テンションの高い人間の集まりに遊びに来な
い?

 時計の針は17時をまわろうとしていた。

 結果8人に連絡をとって3人が田町に来てくれた。これなかっ
た5人のうち4人はすぐに連絡がとれ3人は翌日コンラッドでラ
ンチをした。1人は去年アリゾナで一度だけ会った高橋さんだ。
アメリカから東京に拠点を移したそうで新会社の設立準備の傍ら
駈けつけてくれた。

 問題は連絡の取れない1人だ。

 僕は彼を心配している。

 今回3回連絡したのだが、一回目は話中。その後は圏外。会社
にかけると時間外のためテープによるアナウンス。

 数ヶ月前から「会おうよ」と誘っているのだが答えは「すみま
せん。行きたいのは山々なのですが・・・今ちょっと会社が大変
で・・・」

 縁が遠のいているのか?

 こうしてオカザキマガジンを書きながらも携帯にコールしてみ
る。圏外。会社にかけると打ち合わせ中だそうだ。

 未だ連絡とれず。でもメールをする気にはなれない

  2006年04月19日   岡崎 太郎