540-グリセリン

 最近読んだ本の中に、「100匹の猿現象」と並んで「グリセ
リンの結晶化」の話が紹介されていた。


 この話のポイントは「今まで多くの研究者がグリセリンの結晶
化を試みたが失敗していた、ところがある場所で偶然グリセリン
の結晶が発見され報道されると、不思議なことに世界中で結晶化
がはじまった」である。

 そもそも物質には、ある進化がはじまると遠く離れていても共
鳴するがごとく作用が伝わりバージョンアップするという主張な
のだ。

 猿と違いグリセリンは意識を持たない物質なので、よりこの伝
達する性質の信憑性があると思ってしまう。

 さて、この超自然現象な話は事実なのだろうか?

 あるHPをみて見ると、グリセリンの結晶化には温度管理にコ
ツがあるそうで、この発見と偶然結晶化した時期がただ同じだっ
たとも言われている。

 この手の話は「形態形成場」系なのだが、簡単に言えば、生物
の体型や細胞組織の形状、DNA、そして生物の行動・思考パタ
ーンというのは「同じものは同じ形態になりやすくなる」原理
(つまり形態共鳴)や「繰返し起きることは将来も起きる」原理
である。

 よく実験として「隠し絵」や「難解なパズル」の正解率を比べ
るというのが有名だ。

 答えを知っている人間が多い場合と少ない場合で正解率が変わ
るというものだ。

 意識は伝播するものだからね。

 そういえば、クイズ番組などで答えのわかった人から順に抜け
ていくというのがあるが、最後まで答えがわからないアイドルは
たしかに感度が悪そうだ。

 ただしこの「形態形成場」は今注目されていてグーグルで検索
するとなんと2,610,000件もヒットする。少し意識しておこう。

  2006年04月24日   岡崎 太郎