547-WILLCOM コールセンター編

WILLCOMが元気がいい。

 DDIポケット株式会社から名前を変えたからと言うだけではな
くPHSという旧技術をベースに携帯3社には無いオリジナルな
サービス展開をしているからだ。


 

 特にデータ通信ではドコモがPHS事業の凍結を決めサービス
をFOMAに統合したおかげで独壇場だ。(ボーダフォンもある
ことにはあるけれど)

 最近は通話にも新しいサービスを打ち出してきた。
それがWILLCOM同士の通話は定額でOKというものだ。

 業務連絡用に会社ひとまとめでWILLCOMに切り替えれば
そのコスト効果は非常に大きいだろう。なんと言っても2,900円
ポッキリなのだ。

http://www.willcom-inc.com/ja/plan/phone/fixed_rate/index.html
 

 さてコールセンターに電話したのは、発売されて日は経ってい
るが気になる携帯電話があるからだ。

 それはWK310シリーズ。

 この機種は音声通話はもちろん。パソコンとケーブルでつなげ
ばデータ通信も128kbpsでスイスイと言う両刀機種だ。

 携帯とデータカードとダブルで契約する場合と比較すれば、コ
ストは確実に安いはずだ。

 そんな訳でさっそくHPを調べてみた。
 
 一般回線への通話料も1分21円・携帯回線へが1分26.25円。
(WILLCOM定額2900円を契約した場合)

 これって携帯と比べて安いの?

 次にドコモのHPに行く。調べる・・・

 わからない。ぴったり料金プランというソフトで診断するも
意味がわからない。割引プランの話ばかりで肝心の1分いくらか
なのかがわからない。

 いろいろクリックして末、ようやく料金の解説ページを見つけ
た。一番料金が高いプランで1分50円。一番割引率の高いタイプ
LLを前払いで15330円払ったとして無料通話分11550円を733分
で換算するとなんと16円弱である。(基本料は3780円)

もちろん一年割引や家族割をつければ9964円と35%ほど安くなる。

 次に割引を1分16円が35%安くなったと計算すると10.4円だ。
ちなみに733分を超えた通話は1分15円である。(WILLCOM
のLLパックだと12600円で1187分無料通話がついてくる。しか
も年割で料金は最低6.6円になる)
 
 とここまで計算して・・・なんと面倒だ。一般の人間にはなん
の事かわからんぞ。

 そこでWILLCOMのカスタマーセンターに電話をする。

 今時珍しく音声応答を通さずダイレクトに電話がつながる。

「すみません。料金について少しお伺いしたいのですが・・・」

「はい。どのような」なかなか活発でいい感じの女性オペレータ
ーだ。

 僕はデータ通信と音声通話の両方を使った場合の最適なプラン
を尋ねた。しかし歯切れが悪い。

 もちろんどの程度使うかによってプランが変わるからだ。
これは他社も同じだ。データ通信と音声通信はまったくプランの
考え方が違う。

 15分ほど話した。

 ようやくわかったのは、価格の上ではWILLCOMが最強と
いうことである。しかしプランの納得性は低い。(HPの説明は
不十分)

 何度も繰り返しになるが、これは各社同じである。
 W定額というのもようわからん仕組みだし。家族割の次は1人
でも割引だと?じゃあなんでもかんでも割引なんですね。

 どうだろう。プランをもっとシンプル簡単にすれば?
「わかりやすいキャリア」を標榜するのはどうだろう。

 たくさん使う月もあれば少なく月もあるだろう。だから自動的
に一番安いプランになるとかね。

 シンプル・イズ・ベストである。

 最後にコールセンターのお姉さんに聞いた。

「1件の通話時間って結構かかるでしょう?」

「はい。もっとわかりやすければいいのですが・・・」

 企画は現場の声を聞くべし。

 

  2006年05月11日   岡崎 太郎