556-個人情報の暴走3

あらためて判明した事実を再度整理してみよう。


<1>14年前に作られた銀行口座がバンクカードというクレジ
ット機能付きの統合カードが作られた。

<2>この口座は使用されていなかったが年会費は徴収され続けた

<3>もちろん引き落とされることなく年会費は積み立てられた

<4>そして10年目1万円を超えた時点で自動融資が実行された。

<5>延滞が続きとうとう督促を開始するも郵便物は戻ってくる

<6>新しいカードも僕の手元には届いていない。

<7>しかし年会費は徴収され続ける。

<8>ついに保障会社から代理弁済される

<9>クレジット信用情報にブラック登録される。
 
 ブラック登録されてた事すら当の本人である僕は知らないわけ
だが、変な点の整理もしてみよう。

<1>多年度にわたって払われていない年会費を自動融資で処理
していいのか?

<2>新しい住所に督促状を送ることはできなかったのか?
   
 僕は同じ銀行のバンクカードをもっている。ちなみに重複発行
はしないそうだ。またCICやCCBで照会すれば一発でわかる

<3>この流れで安易にブラックコードを登録していいのか?

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 翌日銀行からは連絡がない。

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 そのまた翌日、もう14時だというのにまだ何の連絡もない
しかも今日は金曜日だ。

 僕は痺れを切らしアポなしで今回騒動の発端となった口座のあ
る支店に出向いた。
 
 カウンターで岡崎だと名前を言うと、支店長がすっ飛んできた。
 別室に通される。そこで僕は現在判明している資料を見せても
らう事にした。まず当時口座の開設のために書いた申し込み用紙
を見る。

 あっ俺の筆跡だ。

 実はこの用紙を見るまで自分は作ってないと思っていた。もし
僕の筆跡で無い場合、これは大変な問題に発展していただろう。

 記憶とは曖昧なもんだ。しかも7年前には銀行・印鑑・カード
の喪失届けが出されている。これも出した記憶はないがこちらは
その用紙はないそうだ。紛失ではなくて喪失というところが味噌
なのだが、クレジットカードは失効してなかったようだ。

 僕は呼吸整えると、再度経過報告を受けた。
 後はとにかくブラックコードを解除してもらうことだ。

 とにかくすみやかに対応いただく事をお願いした。

 どうやら本店のバンクカード事業部が対応にあたるそうで現在
ブラックコードを解除する方向で作業をしているそうだが事務手
続きの関係で来週いっぱいはかかるそうだ。

 それまで僕は立派なブラックだ。

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 今回の件で思ったことを整理したい。

 まず自分の知らない所で事故が発生し進行し問題が複雑になっ
ているケースがあること。これは察知できないわけで考えてみる
と怖い。

 僕の場合昔金融関連で勤めた経験が幸いしたが、一般人の場合
クレジット信用情報なんて、とんと縁がないであろうから今回の
ように発覚さえしていない場合があるのではないだろうか?

 おかしい?と思ったら問題がどこにあるのか深く追求する粘り
をもつことが解決の第一歩だ。

 ちなみに今回の場合、否決の原因が信用情報なのか、それとも
申し込み用紙の記述内容なのか?これを聞きだすことがポイント
だった。

 クレジット会社も信用情報の中身は答えなくともその情報が原
因かどうか位は告知するべきだと思う。

 そうでなければ、一般人は自分の職歴が短いのかなぁ?収入が
少ないからなのかなぁなんて思うだけで確認なんて行動はとらな
い。それが普通だろう。

 また信用情報を提供する会社も、あなたブラックコードが登録
されましたよの報告くらいは当の本人に提供すべきではなかろう
か?参加会員企業からの一方的な情報提供だけで成立しているの
はおかしい。だいたい設立依頼大きく仕組みは変わっていないと
思われる。なにせ自ら改善していく自己変革体質ではない。

 しかしこれだけ壮大な話だけど元は10000円の話。100
00円だけど馬鹿にできないんだよね。

 あとは銀行の倫理感に期待するしかないね。普通のセンスがあ
ればおこってない事故だと思う。

 ちなみに今日現在かれこれ一週間経過したがまだ何も連絡がな
い。このまま僕から連絡しないと何時電話するつもりだろう?

 

  2006年06月08日   岡崎 太郎