ホテルニューオータニで行われた、西銀経営情報サービスさん
主催の「トップマネージメントセミナー」に参加してきました。
約400人参加の大きなセミナーで、
株式会社ドリーム・インキュベータ社長の堀 紘一さんに始まり
松井証券社長の松井 道夫さん、エステム社長の鋤柄氏で、最後
が京都MKタクシーオーナー青木 定雄氏と怒涛の四連発セミナー
今日は全部を紹介できないので、堀さんの話だけ、紹介しますね
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堀さんはとっても話上手。
デフレ不況下での『強い会社』を創るための12箇条を聞いてきま
した。まったく飽きさせない話法。
冗談と辛口批判のバランスが絶品。昭和20年生れ57歳の妙技。
独立した話から始まって・・・・・・
なんとボストンコンサル社長時代の給料が年収2億だったそうで
すが、なんで、辞めたのか?
ずーとこんな感じだと、マンネリになってしまって、おもしろ
くないとか、人間が曇るとか、もっとどうしたら輝けるのかなん
て考えちゃったそうで、最後は、
「えーい全部捨てちまえ!」
「いろいろ持ってるからエネルギーが出ないんだ!」って。
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みなさんどう思います。
充分じゃないですかね、年間2億も稼いで。
しかしどうして、
人間ってなんで安心な環境で安定したらしたで、不満を感じちゃ
うんでしょうか?
終いには、どうして、白か黒か?右か左かって極端に考えちゃう
んですかね?
それも年収2億の社長でしょ。
社会的立場もあるし、汚れた職種でもないし、きっと仕事も多く
の他の人達より充分おもしろいだろうし、まるで、就職2年目で
人間関係と売上に悩む営業マンじゃないんですから・・・・
彼は続けて、
「人間と言うのは追い込まれてなんぼ。」
「つまらない安泰にいると知恵が出ない」
「追い込まれて、ないはずの知恵がはじめて出てくる」
つまり要約すると
知恵が出てる状態が、自己表現してる最中で
その「出てる、出してる時」が、輝いてると言う事になり、
つまりは幸せな瞬間となる。
で独立して今の会社を12人で資本金3億円で設立したそうです。
では本題の12箇条。
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1箇条 良い企業か悪い企業かに、もう大きさは関係ない。
良い会社とは、優秀で給与の高い社員が少数いる会社。
悪い会社はろくでもない給与の安い社員をたくさん抱えている
こんなこと言うと、スグうちは中小だから人材が集まらないと
聞きますが、中小だから良い人材があつまんないなんてまっ赤
な嘘だ。夢があれば集まると力説してました。
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2箇条 挑戦チャレンジ
興味深かったのは、勝率のくだり。
オリンピックの金メダルは、とにかく勝ち続けないと手に入ら
ない。一回でも負けたら、その時点で終了。
大相撲で優勝を狙うのであれば14勝2敗かせいぜい13勝3敗迄。
ちなみに株で勝つには、7勝1敗でないといけないそうで、相場
は奥が深いそうで素人はやるもんじゃないそうです。
で、ビジネスで勝つにはどうかと言うと、1勝7敗だそうです。
なので、チャレンジしなければいけない。
そして、他人のしない事、違うことをやれ。
ダイエーは、新しいことをやらないうちにセッチン詰になった
。新しい事をやるんだから、うまくいかないのは当たり前。
スグ会社倒産にまで直結してない、中くらいの実験はどんどん
やりなさい。
ですから、みなさんちゃんと失敗してますか?
そもそも年1回の決算で黒字になればいんだから、1回1回
の失敗なんてどうでもいい。
ろくな失敗をしてない奴は、成功できない。
出来るはずもない。
ノーベル賞を貰う科学者なんて失敗の連続。
ビジネスも同じ。チャレンジしないと失敗もないし、失敗がな
ければそこからの、学びもない。だから挑戦しなさい。
まったく、そのとうりですね。
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3箇条 差別化
他と違えば、買いにくるんです。差別化が出来てれば。
低コスト戦略は限界がある。経費削減といっても、30%も今か
ら削減できる会社ないよね。今時そんなダブダブでやってる会
社はないでしょう。せいぜい10%削減。仮に30%削減しても、
中国には勝てない。つまり低価格戦略はムダなんです。
1000円のネクタイがありますが、700円になったからといって、
3倍売上は上がらないでしょ。
10000円のトラサルディーのネクタイを5000円にしても3倍売れ
ないでしょ。
それより付加価値を上げて、たくさん買ってもらう。
付加価値を上げて、価格を上げる。
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4箇条 組織の学習能力。
親から貰ったどうのより、残った脳みそをどう活性化して能力
を上げるか?グラフを書いて説明いただきました。
東大でた奴でも、社会に入ってから、努力しない学習しない場
合、九産大出身の学生の学習能力の高い方が、伸びますよと。
出発点が低くても大丈夫。
さらに、各人個人は当たり前なので、組織として学習力がある
かどうかが大切。つまりナレッジマネージメント・社員間の
シェアリング。
なるほど、そりゃそうだ。
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5箇条 社員一人一人のありたい姿を聞き出して上げる。
だいたい、会社の目的とかビジョンとか話しすぎ。
本でも書いて、読ませれば充分。
話は聞いてあげるもの。
「50代でどうしたいか、どうなりたいか?」
「60代でどうしたいか、どうなりたいか?」
長期で考えてあげて、短期中期で今日会社でやることまで設計
してあげる。個人を尊重して、キャリアアッププランを一緒に
考える。反対に会社を尊重しても意味が無い。
社員は自分の豊かさのために働いているわけ。
だから、人生の目的と会社が合致しなければ早めに退職させる
。優秀でもやる気が無ければ、無理。
やる気なんてそんなに簡単におこせるものではない。
そもそも社長にそんな影響力は無い、キリストや麻原じゃない
んだから、聞いて、引き出してあげて、身から沸いてくるもの。
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6箇条 毎日社員を二人ほめよう。
社長にほめれて、嬉しくない社員はいない。
嬉しくない社員は辞めさせたほうが良い。
次に上手に褒めないといけない。
表面を褒めるより、プロセスだったり内面を褒めてあげる事。
結果じゃなくて、工夫とか知恵とかアイデアとか取り組みとか
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7箇条 なんか悪口言ってみろ。
社長自身の悪口を社員に言わせる。
するとその社員の度胸とか、言い回しから、いろいろわかる。
まぁそれ以上に、自分が誤解されている部分や誤解されやすい
表現を修正することが出来るでしょ。
また会社においてもクレームを大切にする。
お客様からのクレームを課長とか係長クラスに任せない。
確かに悪い話はあんまり聞きたくないけれど、
先に聞けば、どうにか対応がうてるでしょ。
そもそも悪い話が無い会社なんて存在しない。
会社なんて問題だらけ、だからイチイチ問題にめげてちゃダメ
だから「よーし今来い。どうせ言うなら今がいいぞと」
こういう心構えじゃないと社長なんてやってられません。
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8箇条 読書。
優秀な経営者は例外なく本を読んでいる。
カバンに入れとくだけで、細切れの時間使って月三冊は軽い。
時間が無いなんて言い訳。
あなたより、SONYの出井会長の方が忙しいでしょ。
月3冊。年間33冊。10年で333冊。30年で約1000冊。
1000冊読んだ経営者と読んでない経営者は差が出て当然。
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9箇条 意思。
とにかく俺は、良い会社にするんだと言う強い意志をもつ。
ほんとは12箇条らしいのですが、時間が足りずに今日は9箇条に
なりました。
9箇条でも実践すれば効果ありますよと、言ってました。
みなさんもぜひ参考にしてくださいね。