ロングテールという言葉をはじめて聞いた時。なるほどねと思
った。一般的には今までパレートの法則的に、上位の20%が全体の
80%を占めるといわれてきた(ちなみに厳密には20:80とは限らな
いが )
これは小売店(オフライン)において、店頭の展示スペースの
限界に起因する品揃えの限界があるため、売れ筋である上位20%
の商品を揃えざるえない。そのため残りの80%は紹介される機会も
ない。
ところがアマゾンドットコム等がいい例だけどオンライン上の
店舗では広大なネット容量と検索エンジンのおかげで残りの80%が
有効になる。(年間に1冊しか売れない本を合計すると大きな塊に
なるということです)このことを説明する時に使われる新しい単
語がロングテールだ。
誰が言い出したんだろう?
調べてみると米Wired誌の編集長クリス・アンダーソン (C
hris Anderson)の提唱だそうだ。とにかくネットで検索すれば説
明はたくさんでてくるのでそちらを参考して頂きたい。
さてロングテールを語る上でマニアな嗜好を知ることが重要に
なる。自分の嗜好を一旦横に置き、他人の嗜好を受け入れる事が
できなければ商品開発も品揃えもできない。
そういえば先日も驚いたのだが、その昔「0011ナポレオン
ソロ」というTVシリーズのスパイモノがあった。僕は深夜の再
放送をよく見ていたのだが。折りしもMI3にポセイドンにピン
クパンサーにマイアミバイスとリバイバルブームの中ちょっと気
になってネットで調べてみた。
驚いた。
いるんだねマニアというか強烈なファンが。全105本の詳し
い解説から海外で発売されている海賊版DVDBOXの話題に姉
妹編といえる作品の薀蓄まで。
こういうマニアなセンスを理解しないといけない。これがロン
グテール時代を生きるということだ。
それからもう1つ。多品種に向うためには小ロットまたはオー
ダーメイドもしくはオンデマンド製作の方法を模索しないといけ
ない。なにせメーカーは「在庫」という現実が伴うからだ。
(アマゾン等販売サイドはただ商品の紹介するだけだからね)
ちなみにナポレオンソロの正規DVDは未だ日本では発売され
ていない。ぜひとも早く商品化して欲しいと願う。