ただいま来年度版のモチベーションシートの企画をしてます。
目玉はなんといってもご要望の多いサイズ問題の解決。
A4サイズでは持ち運びが悪いというご指摘の解決です。
そこで半分のA5サイズ6穴という大きさを企画しています。
やはりどうしてもバイブルサイズでは記録するには小さすぎると
思うので僕が考えるギリギリのサイズです。
あわせて使用する紙も再検討中です。
手帳にもっとも適した紙という指令で各社からサンプルを取り
寄せテストしています。単に紙を厚くすればいいというわけでは
ありません。紙の厚さと筆記のしやすさと透け具合のバランスが
重要です。薄いのに透けない。しかも軽い。そんな紙を探してい
ます。だいたい目星がついてきたところです。
そしてもうひとつ。
実は格言のシールを作るアイデアがありました。
デイリーシートに好きな格言シールをカスタマイズ感覚で貼っ
てもらおうという趣旨です。我ながらいいアイデアだと思い、す
ぐにシール印刷専門の会社に相談しました。
当初考えていたのは、サッカーの試合なので顔にはる転写シー
ルの採用です。デザインされた部分だけが転写されるこのシール
は最適だと考えたからです。(昔子供のお菓子のおまけのような
シールですね)
ところが!見積もりが上がってきてびっくり!
高いのです。なんと一枚400円もするのです。3000枚も作っ
てですよ。これはいけません。そこでネットでさらにシール関連
の会社を探し再度見積もり依頼をかけました。
すると値段はどんどん下がって一枚100円まで下げることに
成功しました。ところが最後に電話した会社の女性にすべてひっ
くり返されます。以下その会話です。
「なるほど手帳に貼るんですね」
「はい。だから薄さが必要なんです」
「そうですか。でもそれはお奨めできません」
「えっ?」僕は驚いた。
「なにせ転写シールは弱いですからね。擦れたりすると簡単に剥
げちゃいますよ。それに反対のページにくっついたり・・・
うーん。やっぱり私はお奨めできません」
僕は唖然とした。今まで電話した会社にも同様の説明をしたに
も関わらず、こんな意見ははじめてだ。
確かに的を得た指摘に僕は「困ったなぁ」と考えていると彼女
が話しはじめた。
「もしよければ薄いシールにされたらどうですか?」
「シールですか。でも厚くなるでしょう」
「いいえ0.25ミクロンの極うすシールであれば大丈夫ではないで
しょうか」
「ということは4枚で1mmですか?」僕は質問した。
「いいえ単位が違います約1000ミクロンで1mmですからほ
とんど気にならないと思います糊材をいれても40ミクロンですか
らね・・・一応サンプルを手配しましょう。あと見積もりも必要
ですよね。でもこっちの方が安くなると思いますよ」
なんてテキパキした女性なんだ。僕は新鮮な驚きを感じた。
「薄いから剥がしにくくないですか?」
「いえ剥がしやすいように輪郭をトムソンで抜いておきましょう
そうすれば大丈夫ですよ。最初は少し慣れが必要かもしれません
が・・・」
たった一本の電話でここまで考えられるなんて素晴らしい。
僕はすっかり他社で見積もりをとることを諦めた。この会社にお
願いしたい!僕は心底そう思った。
でもその後、この企画は没になりました。でも何かで仕事をお
願いしたいのはホント!