人間の感情が厄介なのは常に上下に揺れていることだ。
腹が減れば「ご飯を望み」満腹になれば「ご飯を望まない」
まぁ同じ人間とは思えないほど意識は入れ替わる。
それが人間なのだ。
感情も意識も欲求もひと所に留まることができない。
この事を知ることだ。
さて「悩み」を抱えるのはどんな時だろう?
当然だが、テンションが下がっている時に悩んだり迷ったりす
るのではないだろうか。
テンションの高い時であれば、小さな障害は蹴散らして前に進
める。迷うのも一瞬で問題にならないだろう。
ところが、テンションが低いときは違う。思考はもちろんマイ
ナス方向なわけだから、そんな時にいくら考えてもあまり貢献的
な答えを導き出せるはずもない。
そう。つい悪い方向に考えイメージしてしまう。
同じ現象であっても上と下からではまったく別の見解が成り立
つように、受け取り側のテンションの問題は根深い。
そう考えるとひとつの答えが見えてくる。
それは、テンションの堕ちている時に悩んだり考えたりしない
ことだ。つまりテンションの良い時に、最低最悪の想定を行い、
その場合の対処策を考えておくことだ。
これは河出書房から発売されている「すごい自己啓発」に書い
ているので参照して頂きたい。
もし状況がこう変わったら、その時はこう対処しよう。と厳格
に言語化しておくこと。ルール化しておくことだ。
そうでなければ、少しづつ熱を加えられている風呂に使った蛙
の如く、気がつけば熱湯の中で茹で上がることになる。
そんな蛙に例えられたくは無い。