592-10日前のやりたい。

 あなたは10日前に「やりたい」と想ったことをいくつ覚えて
いるだろうか?

 ひとつ位は思い出せるだろうか?


 

 とりあえず昨日のランチくらいは思い出せますよね。僕は京都
でマグロ丼とヒレカツの定食をご馳走になりました。

 さて、それでは10日前のランチはどうでしょう?

 いかがです?思い出せましたか?
 何を食べられました?
 
 特別な場合を除いて想い出せないのではないでしょうか。
 
 ひとつ覚える度にひとつ忘れているような感じでしょうか。
まるでトコロテンのように押し出され忘れているみたいで・・・
ほんとに記憶とは困ったものです。

 僕の知人の名言で

「記憶は風化するが記録は風化しない」という言葉があります。

 記録の大切さが身に染みる一言です。

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 人間というのは、たった1日の中で大小併せると、500個以
上ものさまざまな欲求を心に描いているとなにかの論文で読んだ
ことがあります。

 考えてみるとすぐにわかるのですが、生活の中でのちょっとし
た欲求や生理的な欲求は、少しの金銭や労力で手に入れられる小
さな欲求ほど、意識せずにどんどん成就しているのです。

 たとえば

 まだ布団から出たくない。トイレがしたい。歯が磨きたい。
新しい歯ブラシ買わなきゃ。喉が渇いたのでお茶がしたい。
ゆっくり寝たい。カレーうどんがたべたい。お菓子が欲しい。
最新のCDが欲しい。マッサージがしたい。あの漫画の最新刊は
出たかな?

 このような小さな欲求は、実に少しの労力でバンバン達成、解
決していることがわかります。

 さて次に欲求の素を考えて見ましょう。

 最大のきっかけは、テレビや雑誌から流れる企業の広告です。
 
 広告という刺激を受けると、最新の化粧品が欲しい。車が欲し
い。ブーツが欲しい。コートが欲しいと意識は刺激され物欲が芽
生えます。

 人間とは、そういう刺激の中で生活をし反応しているのです。

 しかしその反応はまさに人それぞれ! 

 たとえば、カレー専門店で本場のスリランカカレーを食べたと
します。大いに満足した後あなたは、どんな「想い」を持つでし
ょうか?

 100人いれば100通りとは言いませんが、いくつかに区分
されます。

<1>また食べにいきたい。
<2>友達に紹介したい。
<3>ネットに書き込みたい
<4>レシピを知りたい
<5>自宅で作ってみたい
<6>スリランカを知りたい
<7>スリランカに行ってみたい

 などなど・・・これが反応です。

 どれが正解で間違いなんて事は存在していません。

 ただ人によって「想う」こと、つまり反応が違うというだけで
す。

 それよりも、ここで大事なのは何より自分自身が何を想ったか
を理解することです。それはあなた自身のオリジナルな反応の可
能性があるからです。

 まずは、一瞬一瞬いろんな想いを心に描いていることを知るこ
とです。こうしている今現在もです。

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 さて僕が提案しているのは、大小さまざまな想いの中で1日
24時間中で一番最大だった「想い」を淡々と記録すること。

 これがモチベーションシートの肝とも言える部分です。

 24時間のベスト1を忘れずに毎日ひとつ記録すること。たっ
たこれだけで1カ月で30個のやりたいが見つかります。そのや
りたいはあなたが行動の中からリアルに感じたモノなのです。

 もしこのやりたいリストを基準に考えるの持たずに考えるので
は、どうでしょうか?

 考えようにも肝心な部分を忘れているのであれば、時間の無駄
です。まるで不完全な資料でダラダラと会議を続けているような
ものです。

 さぁ記録をはじめていきましょう!

 

  2006年10月25日   岡崎 太郎