593-DCN-1 カストロに逢いたい!

 今年の3月頃、吉田太郎さんが書いた「有機農業が国を変えた
/小さなキューバの大きな実験」という本を読んでから、カスト
ロという指導者の魅力にやられた。オカザキマガジン533参照。


 

続けて吉田太郎さんの「200万都市が有機野菜で自給できるわけ
/都市農業大国キューバ・リポート」を読み、次に戸井十月さん
の「カストロ、銅像なき権力者」そして「キューバを知るための
52章」と「キューバ万華鏡―私のキューバ体験」という複数の著
者によるオムニバスを読んだ。

 戸井十月さんの本はカストロに出会うまでの物語仕立てになっ
ていて大変読みやすかった。おかげで益々カストロという稀代の
リーダーが持つ素晴らしさユニークさに参った。

後はゲバラ関連で「チェ・ゲバラの自伝」とゲバラの青春を描
いた「モーターサイクルダイアリー」の2枚をDVDで観た。
パッケージから勝手にお気軽青春映画かと思っていたが苦く感傷
的だった。

 そういえば以前NHKでカストロの自伝が映画で流れていたと
メール道の久米さんから聞きアマゾンで探してみると巨匠オリバ
ーストーンが監督したドキュメンタリーがあることが判明したが
残念ながらリージョンが米国の海外版DVDしかなく日本語版
は出ていないようだ。

 もちろん英語版をリージョンフリーのDVDで見ても意味がわ
からんので無理はしない。

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 さて、この半年間のモチベーションシートの「今日一日強く想
ったこと」を集計してみると、なんと「キューバ」は7回も登場
していた。

 それだけ意識していたからなのか、出張中に東横インの小さな
テレビをオンにすればキューバの映像が流れだし、担当編集のH
さんからはキューバ在住の日本人を紹介された。

 そんなシンクロとも呼べるような現象もたびたび起こった。

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 そんなわけで今年はNYをお休みにしてキューバへ行くことに
した。カリブ諸島は、2年前のジャマイカ以来だ。ケイマン諸島
やバハマも興味深い1カ月くらいの滞在ならぐるりと回れそうだ
が・・・今回はキューバとカンクンにしよう。

 さてキューバまではどんな経路になるのだろうか?

 さっそくネットで調べてみた、数年前に成田>キューバの直行
便があったようだが、最近はカナダやメキシコ経由というのが
一般的なようだ。アメリカはキューバに対して長年の経済封鎖を
実施中で国交を遮断している。(おかげでアメリカ国内ではキュ
ーバハバナ産のシガーは流通していない)

 反対にキューバ内ではアメリカンエクスプレスなどクレジット
カードが使えないそうだ。(これは行けばわかるので後日レポー
トしたい)

 コストや時間を調べた結果、成田からダラス、そしてメキシコ
のリゾートカンクンに飛び、そこからセカンドトリップとして
キューバへ向うことにした。(僕の旅をサポートしてくれるハマ
にもここで感謝しておこう!いつもありがとう!)

 成田>ダラスが約11時間 ダラス>カンクンが約4時間
カンクン>ハバナが1時間。の飛行機だけでも計16時間。

 これに待ち時間をいれると24時間まるまる移動に1日という
計画になる。ちなみに24日に日本を発ち31日に帰国の8日間
移動をのぞき正味5日は時間が自由になる。

 仕事の合間を縫ってこれが今回の限界だ。1日はそのまま東京
で打ち合わせだ。

 ちなみにキューバはスペインの植民地だった歴史から言葉は
スペイン語である。もちろん僕は「ムーチョ」と「グラシアス」
「セニョリータ」「ボナペティ」程度しかわからない。
とりあえず旅の指差し会話帳をアマゾンで購入する。

 後余談だが、通貨はドルの交換ができないらしいので、空港で
忘れずにユーロに交換しなければ!

 

  2006年10月26日   岡崎 太郎