597-DCN-5 カストロに逢いたい!

25日キューバ2日目 昼。

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 市内をひと回りすると、喉が渇いたのでヘミングウェイが愛し
た「Flolidita」というバーへ。


 

 キューバで一番ダイキリが有名なこの店は、今日もフランスや
スペインのツアー客で溢れている。

 とても精巧に出来たヘミングウェイの等身大銅像がカウンター
には寄りかかるように立っていて絶好の撮影ポイントだ。

 もちろんフローズンダイキリは最高に美味い!

 昨日飲んだダイキリも美味しかったが、ここのダイキリは格段
で甘くないバナナチップとの相性も素晴らしい。

 テーブルには真紅のカバー。天井が高く照明は暗めで内装はヨ
ーロッパ風で洒落ている。壁にはフィデルカストロとヘミングウ
ェイの白黒写真が飾られている。

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 次にヘミングウェイが愛したハバナの旧市街地区にあるモヒー
トの店へ。(La Boodeguita Medio)

 どうやらヘミングウェイはダイキリはこの店、モヒートはこの
店と決めていたらしい。興味深い話だ。

 とにかくどの客も「モヒート」を注文する。キューバフードも
あるようだが誰も注文していない。とにかく名物のモヒートを飲
みたいのだろう。
 
 手前の部屋にカウンター9人・ただの椅子が4人分で一杯の狭
い中に4人の生バンドが肩を寄せ合い演奏している。(奥はテー
ブル席メインのレストランになっていて壁一面サインだらけだ)

 店の外までモヒート狙いの列が続く。

 カウンターでは男が忙しそうに、グラスをズラリと並べ流れ作
業でミントの葉と砂糖を入れ、そこにソーダを注ぎ棒で潰しかき
混ぜる、次にハバナクラブを注ぎ、最後にアロマビターを2滴ほ
ど垂らすとカラフルなストローを立てて出来上がりだ。

 モヒート一杯4ペソ。1日何倍売れるんだろうか?

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 この後、ハバナクラブの工場を見て、クラシックカー博物館を
ぶらり見て、最後はスペイン料理の店でロブスターを食べた。
しかしアンモニア臭が強く食べれたもんではなかった。

 今のところキューバのご飯はお世辞にも美味しくない。

 サラダは生野菜が種類別に並んで出てくる。ドレッシングは無
い。酢とオイルそして塩と胡椒を好みで味付けする。

 長い間「肉」中心だったキューバ人の嗜好のせいか野菜の食べ
方に対し文化が薄い。ソビエト崩壊によるキューバ危機によって
推進された都市型有機農業のおかげで野菜は新鮮だから、もっと
食べ方を研究すればと思う。

 キューピーのドレッシングなんか最高のビジネスチャンスでは
なかろうか。(もちろんホテルのレストランにはドレッシングが
あるが洗練されてない)

 しかし、どの店でもシガーの香りに包まれた中、生バンドが演
奏をしている。

 これぞキューバだ。

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16:00

 時差ぼけが強く、激しく睡魔が襲う。一旦ホテルで仮眠。
 夜19時にホテルのロビーと約束してエンリケと別れる。

 ベッドに倒れこむと直ぐに深い眠りについた。

 

  2006年11月02日   岡崎 太郎