611-メルマガ

あれっ?

このネタって昔、書いたことなかったかなぁと心配になって過去のメルマ
ガをひっくり返してみた。


 

 2001年11月15日に無料メルマガのオカザキマガジン第一号を読者
172人にむけて発刊以来はや5年。611回の原稿を書いたわけで、気づ
かずにネタが重複している可能性は充分ある。

 最近はコンピューターが便利になって、文章中に使われている語句を検索
できますからさっそくやってみた。

「セールス」という語句を含むメルマガは39ファイル。
「ツール」は43ファイル。「共有」は21ファイル。
「師匠」は26ファイル。「幸せ」は48ファイル。
「夢」は111ファイル。

 驚いたのはメルマガ発行約1カ月も経たない12月1日の17号で「夢」
について言及していたこと。コアコンピテンシー発見というセミナーの告知
を含めてなんですが、こんなセミナーをやってた事さえ忘れていた。

そんなわけで自分のバックナンバーを一時間近く読んでしまったのでした。

 ちなみに「マーケティング」「通販」「IT」はタイトルに使用している
関係で検索できなくて残念。

 さて今日書こうと思っていた本題です。

 最近あることに気がつきました。

 それは「マーケティング」という言葉についてです。現場において「マー
ケティング」とはその実セールスという意味で使われていることが多い。

 反対に言えば「セールス」と使うには抵抗があるので「マーケティング」
と言っているような節があるのです。

 日本人は「セールス」という言葉から「押し売り・迷惑・エゴ・一方的」
といったネガティブな印象を持っているからでしょうか。

 考えてみると、大学に商学部というものはあるけれど、セールス学科とか
セールス学部なんてのをあまり聞いたことがありません。もちろんマーケテ
ィング論に消費者心理や統計なんてのはあるのですが。

 もっと体型化して「モノ売り」のプロを育てる学門。そんな社会にでてか
ら即役に立つスキルを教える場がないと思うのです。

(ビジネススクールやMBAでも経営学や会計等については教えても、実際
の販売についてセールスについては弱いと思うのです)

 社会に出た途端、鬼軍曹の仕切る研修プログラムに参加させられ日々セー
ルストークをロールプレイを日課とさせられる。

 これはどうかと思っちゃうわけです。

 現場に役に立つ知識の習得。そんなこと言うと大学は専門学校ではないと
いう意見があると思いますが、その内にはセールスなどは低俗だという風潮
があるのではないでしょうか。

 しかし実際にセールスを学問として構築しようとすると、なにかと問題も
山済みです。たとえば先生の問題。できれば現役のプロから学びたい。

 しかし実際は評価がとっても難しい。価値のない商品を口先三寸で売って
しまうような山師も多いわけで、間違ってもそんな人を先生にするわけにも
いきません。

 次に何を教えるかです。

ちょっと間違えると「根性論」になりがちです。売れるまで帰ってくるな!
なんてね。これでは学問になりません。

 セールステクニックや精神論だけでなく、もっと広くセールスを捉えなお
す必要があるわけです。その際にはもちろんマーケティングの領域と被る部
分がたくさんあると思います。

 とにかくこの可能性を簡単に諦めては欲しくないのです。マーケティング
一辺倒な現状から少しセールスに踏み込んでみるだけでも意味があると思う
のは僕だけでしょうか。

 

  2006年12月14日   岡崎 太郎