614-ブルーレイはDVDを抹殺する

 2000年3月4日プレステ2が発売された頃を思い出して欲しい。

 ゲーム機として爆発的なセールスを記録、結果DVD再生機が広く世間に
ばら撒かれ、あっという間にDVDの市場が形成され、それから数年でビデ
オテープを市場から退場させた。

 ほんの6年と9ヶ月前のことだ。
 

 
 ネガティブな意見もあった。レンタルビデオ屋のビデオがDVDなるなん
て無理だ。ソフトが高額だ(発売当時)ソフトが少ない。また先見派には、
ブロードバンドの時代に何がメディアだなんて声も聞こえた。

 ところが大方の予想を裏切り、価格は値下がり。タイトルもズラリと揃い
レンタルビデオ屋もDVDに切りかわった。(ビデオオンデマンドはまだ先
みたいだけど・・・)

 なんだか今回のプレステ3と同じ議論に聞こえないだろうか?

 確かに今回ゲーム機としては他社製品と比べて値段は高い。

 しかし実際デモを触って見て欲しい!間違いなく直感できるだろう。
マシンの必要以上なスペックが生み出すムービーシーンかと間違うほどの画
面描写の精細さだったり!進化を遂げた操作性だったり!将来の拡張性だっ
たり!(僕が触ったデモはまだフルHD対応ではないというから驚いた。
さらによくなるってことだからね)

 しかもメディアはDVDの5倍!2層で50GBもの容量であるブルーレイ
だ。先日ヨドバシカメラで、同じ映画の同じシーンをDVDとブルーレイで
比較して見たが、一時停止の画面を比べるとDVDの画像は情けないほど駄
目なのだ。

 人は一度でも高級を知ると貧乏には戻れないと言うが・・・
 DVDの時代はもう長くないなと言うのが感想だ。

 メディア新時代を前に、テレビも大変だ。規格も百花繚乱でこの時期よー
く勉強して購入しないと後悔する破目になる。

 そういう僕は去年今年と自宅と会社でプラズマテレビを購入したのだが、
これがすでに後悔の対象なのである。

 理由はハイビジョンにある。この規格がわかりにくいのだ。最近SONY
のテレビCMなどで「フルHD1080」という四角で金色のロゴを見ていると
思うのだが・・・。

 フル?

 そう。フル以外の規格があるということなのだ。僕が購入したテレビは
2台ともフルではない。つまりプレステ3やブルーレイの機能を100%引
き出し体感するには買い換えないといけないわけだ。

 ちなみに
 フルHDとは1920×1080ドット
   HDとは1366× 768ドット

 しかも一部メーカーでは横方向のみを圧縮した独自規格もあるのでわかり
にくい。注意が必要だ。

 地上波デジタルは1440×1080ドット(MPEG2)つまりフルで
はない。WOWWOWとBS-hiの一部がフルHDに対応している。

 もちろん映像の接続端子もHDMI規格に進化している。パソコンからの
テレビへ出力する場合、変換ケーブルまたはHDMI出力対応のグラボを挿
すことになる。

 なんだかテレビ周りがやけに騒がしい。

 新しい技術は圧倒的なパワーをもって過去の王者を奈落に叩き落す。
パラダイムシフトというのか、入れ替え戦というのか、今の地位は絶対では
なくて暫定ということだ。

 ちなみにSONYがMDを発売したのが1992年。CDは1981年
そう考えるとレコードって凄いね。(1889年 米コロンビア・フォノグラフ
社*大型円筒管による録音済み複製レコード発売/1903年12インチ盤レコー
ド発表 独オデオン社 両面レコード発明)

  2006年12月22日   岡崎 太郎