617-小さな箱

「今もしかしたら箱の中に居たかも知れない?」
「今この瞬間、正当化をしたのではないだろうか?」

 
僕は最近そんな自問を繰り返している。年末に読んだ「自分の小さな箱か

ら脱出する方法」という本のおかげだ。

 数年前に「箱」というタイトルで発売されたが、ネットオークションで
一万円を超す高値で取引されるなど、プレミアム焼酎のような盛り上がりで
タイトルを変えて今回再発売された。

 監修が友人の金森さんという事もあるが、原著の作者であるアービンジャ
ーインスティチュートの本国アメリカから日本を任せられた男との出会いが
大いに影響している。

 先日ボストンから一時帰国した際に友人の本田健さんから紹介頂いた。

 彼はアービンジャーのセミナーを受けるために10数回も渡航を繰り返し
「箱」の概念をマスターした本家公認のファシリテーター。

 彼の名前は陶山浩徳さん アービンジャー・ジャパンの代表だ。
http://itm-asp.com/cc/775/2ouhgk1J

 とにかく一度本を読んでみて見てほしい。

 この本の凄いところは読むだけで「箱の外にでれる」ことだ。
体験に勝るものはない。まず体感してみて欲しい。

 僕はすぐにスタッフ全員と関係者に配った。読後翌日に行ったミーティン
グでは参加した全員が箱の外に出た状態だったのだろう。極めて有意義で活
発な会になった。

 薄々は感じていた問題を言葉にすることができた。
 感情のメカニズムを理解することができた。
 相手を非難する前に自分の解決できる問題にフォーカスするべき事の大切
さに気がつくことができた。

 とにかく素晴らしい本だ。

 どんな本でもそうだが、ぜひとも素直な心で謙虚に静かにじっくり読むこ
とをおすすめしたい。

  2007年01月15日   岡崎 太郎