900円で買った中古のDVD、トムハンクスの「CASTAWAY」を
見ていた時のことだ。
クライマックスに差し掛かったところで、突然、画像と音声が止まってし
まった。「おい!」
その後、うんともスンとも動かなくなったと思ったら画面がブロックで
壊れてしまった。嵐の日にBSテレビの画面が壊れるのと同じ症状だ。
「なんだよ。144分の長ーい映画の最後がこれかよ」
そういえば先日、久しぶりに見直した「ダイハード2」でも同じ症状が出
た。あの時はなんとも思ってなかったが、2回続くと気になる。
これってディスクの問題?それとも再生機の問題か?
とりあえず違う再生機で再生してみる。
やっぱり再生できない。ということはディスクの問題か?
プレステ2が発売になった当時、再生プレーヤーとディスクの相性が取り
沙汰された。ファームウェアーの更新で解決したと聞いているが・・・
このDVD144分の長い映画のため片面2層にぎっしり記録されてる。
そういう事が関係しているのだろうか?
すぐにメーカーに確認をする。ファームウェアーではないらしい。とりあ
えず点検に出すことにした。
ディスクの問題をネットで調べてみると、隠しコマンドが影響してトラブ
ルが続出した「ターミネータ2」や「千と千尋の神隠し」・「ファインディ
ングニモ」なんかの報告を見つけた。
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知り合いの中古CD屋の店員に電話で聞いてみた。
「最近DVDでクレームない?」
「多いんですよ」
「どんな?」
「途中でブロックノイズが出て画面が壊れちゃったり、ほとんどは盤面につ
いた傷や指紋なんですけど、そうとも言えない時もあるんですよね」
「原因不明?」
「盤面はキレイなのに駄目なときもあるんですよね。まぁプレーヤーが駄目とか相性なんて問題もある訳ではっきりしないんすよ」
「実際、保管状態によっては、反りの問題なんてのもあるだろうしね」
「ソリは、ちゃんと保管してれば大丈夫みたいですよ」
「そうか。基本はCDと同じ技術だからね」
「プレーヤーの熱暴走なんて事は考えられないんすか?」
「だとしたら、すべてのDVDが駄目だろうから、それはないと思うよ」
「一番はピックアップの問題じゃないですか?」
「それも怪しいよね。とりあえず点検には出すようにしたんだけど。
DVDも厄介だけど、ブルーレイはもっと厄介なんじゃないかなぁ?
情報密度が高いからピックアップの角度はさらにシビアなはずだ。
もちろんそれに伴ってエラー訂正技術も高くはなって来てるんだろうけど
まだ技術的に未熟だろうし・・・」
「画像は超キレイですけどね」
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点検で直ればいいのだが・・・何が問題なのだろうか?
パソコンなんかで記録用に使うDVD-Rは弱いなんて聞いたことがある
が市販の再生専用DVDとは方式が全然違うから大丈夫のはずだ。
(微妙な劣化はあれど、薄いアルミ箔の剥離などは考え難い。Rと違って
化学変化の問題もない)
どちらにせよ、消えないと思ってたモノが、消えていたり、見れると思っ
ていたものが見れないとショックでは済まない。そうなれば僕のDVDコレ
クションはガラクタである。
最近の格安DVDの中には、。製造時の位置ズレ・気泡の混入に盤自体が
薄いなど、いわゆる粗悪品も多いようだ。
そう考えると昔発売されたDVDの方が確かにしっかりしていた。