642-指紋や手垢

 携帯電話を新調しようとソフトバンクに行った。

 海外に行くことが多いのでドコモから乗り換えようと思ったのだ。原因は
海外ローミングサービス。そのエリアの狭さと料金の高さに呆れた。


 

 ところが、いざソフトバンクに行ってみると、今度はデザインが気に入ら
ない。一時間ほど悩んだが、結局欲しい携帯がなかった。(それに比べて
ドコモはがんばってる。もちろんauのデザイン携帯もがんばってる)

 さて僕が気にしているひとつに、製品使用時の感覚や、その製品を手に持
った時の「質感」がある。

 これは自動車のドアを閉める時の感覚やパソコンのキーボードのタッチ感
と同じで、デザインを製品化した際の最後の関門である。

 携帯でいえば、折り畳み携帯を開いた時のスムースさや、デザインはいい
けれど、指紋が残り易い表面の加工だ。カタログの写真はピカピカでいいの
だが、実際に使うと指紋や手垢でベタベタならば、せっかくのデザインも台
無しだ。

 auの新しいデザイン携帯「MEDIASKIN」は、そういう意味で
表面処理に特別な塗料を使用し新しい触感を実現している。

(残念なのは、液晶部分がどうしても指紋でベタベタになること。指紋の
問題くらい、今時の技術でどうにかなんないだろうか?時は21世紀だとい
うのに)

 ドコモでいえばモトローラーのM702is「MOTORAZR」の質感
もいい。(ただし海外ローミングは3Gのみの対応でGSMに対応していな
いのでアメリカを筆頭に使えない。アジアなんて中国もベトナムもタイも使
えない。使える国は、韓国・台湾・香港・シンガポール・フィリピン・マレ
ーシアのみ。残念だ)

 車でいえば、メーターまわりを囲むパネルは、アルミ風、ステンレス風の
プラスチックより、本物のアルミの方が断然質感が高いのと同じで、所詮
プラスチックでは触った時の冷たさや堅さは再現できない。

 そういえばノートパソコンを買いにいった時、MacBookの黒を見て
その質感の素晴らしさに驚いた。(Windows機でいえばパナソニック
のレッツノートがどうにか及第点である)

 ただし重いのが残念だが・・・。
 真剣にマックに乗り換えようかと思った。

 質感がいいと、人間、本能的にわかっちゃうんでしょうね。
 この製品は「いい」って・・・。

  2007年03月23日   岡崎 太郎