643-タイでフカヒレ

 2泊3日でタイに飛んだ。
 タイは常夏全開でスチームサウナのようだった。


 いつものメトロポリタンホテルに泊りワットポーでマッサージをうけた。
 後はチャオプラヤ河をダンの操るボートでぐるりと回った。
 バンコクでの僕の定例コースだ。

 最終日スリウォン通りにフカヒレを食べに行った。
 旅行ガイドの1ページ広告を見て行ったのだ。

 もともと高級食材の卸をやってたタイ人が経営する中華屋なのだが、読ま
せるタイプの広告で、興味を引かれ訪れたのだ。

 全6品のコース設定があって、

 フカヒレスープ
 海老のカレーor海老の唐揚げクリームソース和え
 空芯菜の炒め
 フカヒレの卵炒めor魚の胃袋と海老の炒め物
 あわび飯
 デザート

 でこれで1人659バーツ 約2000円

 フカヒレを増量したコースは、料金少し高めで850バーツ。
 注文をとるタイのお姉さんは、しっかりアップトークを仕込まれている。

「フカヒレ小さいね、こっち大きいね」

 せっかくなので850を頼む。
 タイの外食産業の平均から言って850バーツってのはいい値段です。

 店構えは派手でなくシンプルで一階はオープンキッチンで2席、2階から
4階までが食堂で各40人程度を収容できる程度。ちなみに5階はスタッフ
の休憩室で6階はスープの仕込みをしているそうだ。

 料理はまぁまぁ。フカヒレは値段相応。広告のような大きなヒレは出てき
ません。ただスープは濃厚でグッド。白飯が欲しくなります。なので最後の
あわび飯は絶品。

 まぁ料理の話はそれぐらいとして僕が驚いたのは、支払いを済ませた後の
質問の答えだった。

「ねぇちなみに日本人の比率ってどのくらいなの?」さりげなく訊いた。
「90%」タイの彼女は自慢げに答えた。

 確かに店内は日本人ばかりなのだ。
 凄い。日本のガイドブック恐るべし。

 内装費をかけず攻めの商品を「フカヒレ」に設定し広告出稿で勝負をする
この戦略、あっぱれである。店を出てお隣の店をガラス越しにのぞいたが、
ガラガラだった。(初日はシロッコに行ったのだが浮世離れしていた)

 なにせ繁華街のパッポン通りからは歩きだと8分程度。致命的に離れてい
るのだ。それゆえの広告。

「海外のガイドブックに広告をのせる」

 皆さんはどう感じただろうか?
 
 実行にはなかなか勇気のいる広告だと僕は思うのだが。

「ホックシャークフィン レストラン」
住所:167/2 SURAWONGSE ROAD,SURIYAWONGSE,BANGKOK
座席:135席 プライベートルーム 16席x2部屋 10席x4部屋

  2007年03月30日   岡崎 太郎