645-通販会社・組織の肝

 通販会社・組織の肝はなんと言っても企画部隊である。

 企画といえば、商品と広告の2つであり、その両方を連携する優秀なチー
ム編成と新人を教育する仕組みを持っていることが通販会社の強みである。

 

通販の商材は通販専用かつオリジナルで開発するべきが僕のコンセプトだ
が、その企画時点から広告アイデアを練りこむことが重要だと再三提案して
きた。

 つまり商品企画と広告企画は同一チームで行うということだ。
 一つにしてしまえば評価もシンプルになる。

 年間何本の企画を商品化しテスト販売を実施できるかが評価基準だ。

 1チームが年間生み出せる企画数は最高で何種類だろう?
 売上げを伸ばしていくには、あと何チーム必要だろう。

 新陳代謝の激しい通販業界で新商品の投入は逃げられない課題だ。

 もちろん定番商品に育てるというコンセプトはあるだろう。
 いずれにせよ、その広告はリニューアルを迫られる。

 過去の成功体験に縛られてはいけない。常に自らその殻を壊し新しい流れ
を作りださなければいけないのだ。

 それが企画の宿命なのだから悲観するより楽しむしか手はない。

 さて企画チームの第一ゴールはテスト販売である。それ以降はルーチンを
専門に請け負う別チームに引継ぎ、新しい企画に再びチャレンジするか、ま
たは人材を一部入れ替え、生みの親として最後まで責任をもたせるかは、経
営判断を必要とする。

 立上げが得意なスタッフと育てることが好きなスタッフとはセンスが違う
からだ。

 テスト販売について注意がひとつある。それは社内の審査や考査はできる
だけ少なくするということ。極端にいえば、テストまでは情熱のまま走らせ
る方がいい。

 もちろん最低コンプライアンスの審査は必要であるが、テストをするかど
うかの判断は、そのチームの本気・情熱が込められているか、手を抜いてい
ないかを確認するだけなのだ。

 テスト販売をスムーズにするための社内ルールを見直してみてはどうだろ
う。テスト販売用の媒体やデザインをある程度限定することで、ジャッジの
スピード化を測ることができる。

 またテストの結果に対しての次のアクションは、テスト実施前に決定され
ているだろうか?

 再度テストを行うのか、どこで本番に移行し拡大戦略に進むのか、実施計
画書には、CPOの値に対応して予測しておくことだ。

 実施計画書に次の計画が盛り込まれているだろうか?

 ぜひ確認して欲しい。

 オカザキマガジン久しぶりの通販ネタでした。

  2007年04月04日   岡崎 太郎