日本青少年研究所の調査で「偉くなりたい」と思う割合がアメリカ・中国
韓国にくらべ3分の一程度の8%だとわかったそうだ。
「偉くなりたい」
他国では、肯定的なイメージが強い中、日本では「責任が重くなる」が
79%と否定的だった。
その反対に「暮らしていけるだけの収入があれば、のんびり暮らしたい」
と思うが43%と他国の14%から22%を大きく上回った。
この調査結果を見ると、ずいぶん日本の高校生はハングリーでは無いとな
る。社会の風潮がそうなのだろうか?
20年前、僕が高校生だった頃を思い返したが、明確に「偉くなりたい」
などと考えた記憶はない。
もしかして質問が悪いのではないだろうか?
起業独立の風潮から言えば、一国一城の主になりたいという気運は大いに
あるのではないだろうか?堀江もんの影響だってあるに違いない。
もちろん細々と好きな事をするために独立というのもあるだろうが・・・
目立ちたいと考える若者は、僕らの時代より多い気がする。
他人より自分の方が優れていると証明したい欲求が無いわけない。
きっと表面に炙りだされてないだけだろう。
好きに生きるさ!の裏側には将来の不安があることと同じだ。
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調査の概要を読んで
「偉くなりたくない」現象の結果、学校ではクラス委員になり手が少なくな
っているそうだ。
うーん。僕らの時代だって自分からなりたいと手を上げる奴はクラスで
一人くらいのもんだった。
概要では
「「意欲」がないことを基盤としているといえよう」と書かれているが
本当にそうなのだろうか?
概要では「諸外国の若者と比較して、日本の若者は「現在志向」であるの
に対し、他国は「未来指向」が強いと考えられるとある。
今が楽しければ確かに今に執着するのはわからんではないが・・・
ともかく、この手の調査を鵜呑みにするのはどうかと思う。
この調査の裏側を考え、隠れた真理を解き明かすのがマーケッターだと思
う。ぜひ仲間で話しあって欲しい。
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調査結果の概要
① 卒業後の進路
「国内の一流大学に進学したい」
⇒日本20.4%、米国24.7%、中国37.8%、韓国28.5%
② 若いうちにぜひやっておきたいこと
日本:「一生つきあえる友人を得たい」「趣味や楽しいことを思う存分やっ
ておきたい」「いろんなことを経験したい」
米国:「一生つきあえる友人を得たい」「将来、役に立つ技術や資格を身に
つけたい」「いろんなことを経験したい」
中国:「一生つきあえる友人を得たい」「将来、役に立つ技術や資格を身に
つけたい」「高い学歴を得たい」
韓国:「一生つきあえる友人を得たい」「お金儲けをしたい」
「趣味や楽しいことを思う存分やっておきたい」
③ 生活意識
日本:「暮らしていける収入があればのんびりと暮らしていきたい」
米国:「一生に何回かはデカイことに挑戦してみたい」
中国:「やりたいことにいくら困難があっても挑戦してみたい」
韓国:「大きい組織の中で自分の力を発揮したい」
④ 人生目標
日本:「たくさんの友達をもつ」
米国:「円満な家庭を築く」
中国:「お金持ちになる」
韓国:「自分の趣味や興味をエンジョイする」
⑤ 偉くなることについて
日本:「責任が重くなる」「自分の時間がなくなる」
米国:「自分の能力をより発揮できる」「周りに尊敬される」
中国:「自分の能力をより発揮できる」「責任が重くなる」
韓国:「自分の能力をより発揮できる」「責任が重くなる」
⑥ 偉くなりたいか
「偉くなりたいと思う」(「強くそう思う」)
⇒日本8.0%、米国22.3%、中国34.4%、韓国22.9%
⑦ 将来就きたい職業
日本:「営業・販売・サービス職」
米国:「医師」、「デザイナー」、「スポーツ選手や歌手」
中国:「会社・企業の経営、管理職」、「公務員」、「法律家」
韓国:「小中高校の教師」「会社・企業の経営、管理職」「デザイナー」
⑧ 心情
「よくいらいらしている」日本28.0%、米国18.4%、中国17.8%、韓国13.2%「よく疲れていると思う」日本50.0%、米国38.2%、中国31.8%、韓国37.0%
⑨ 自分の特徴
4ヶ国の共通項目:「好きなことに一生懸命に打ち込む」、そのほかに
日本と韓国:「与えられたことを頑張ってする」「誰とでも仲良くできる」
米国と中国:「人の世話をすることが好き」「何にでも疑問や関心をもつ」
転載 財団法人日本青少年研究所
http://www1.odn.ne.jp/youth-study/