660-社内研修

社内研修が成功するか成功しないか?

 まずをもって研修を受けるスタッフの高い参加意識が成功の第一条件だと
思うが、残念なことに、たいていの場合スタッフの参加意識は総じて低い。


 

 であるから、この事実を想定し研修プログラムを組み立てる必要がある。

 まず参加者同士の交流を深めるため、長めの自己紹介と写真つきのリスト
を事前に配る事をお奨めする。これはよくある短いものではなく生い立ちが
わかる程度にロングなものだ。

 また参加当日までに共通の課題図書を設定しレポートを提出させる。

 事前の働きかけを充分におこない研修までに意識を高めさせることが重要
だ。研修に参加できることが嬉しい参加したいと思ってもらえれば満点だ。

 次にズバリ研修の内容をおもしろく興味深くすること。

 ビジネス上必要なスキルを身につけさせようという意図にそって開催され
る研修の中身には問題がある場合が多い。

 もともと参加意識が低いのだからインパクトのある内容でなければ、参加
意識の向上などあるはずもない。

 先輩社員が講師の場合など、講師に必要なスキルも不十分だろうから、内
容も自然とつまらないものになりやすい。まず講師になる社員への講師研修
が必要になる。

 声の出し方や手の動かし方から全体の構成、リズムなど、習得したほうが
よいと思われる内容はたくさんあるだろう。

 なにせ会社からは基本的なスキルの範囲でと言われればなおさら退屈な内
容になりかねない。

 そもそも基本は地味で総じておもしろくない。
 人間は、難しいものにチャレンジスピリットを滾らせるものだ。

 そうかと言って参加者不在の難解な内容はもってのほかだが・・・
 じつに加減の調節が難しい部分だ。手が届きそうで届かない、その少し上
で内容を設定するといいだろう。

 あるテーマに関しては外部講師を用意することも一考である。

 次に本題に進む前に、ほんの3分でいいからユーモアを挟んで欲しい。

 堅いガードの姿勢をとっている参加者に何を伝えても受け取ってはもらえ
ない。つぎに、双方向のコミュニケーションを取り入れること、場合によっ
ては体を動かすゲームなどを取り入れるといいだろう。

 ただ一方的に聞くだけの研修はつまらない。
 一度マニュアル的な研修は見直してみてはどうだろうか?

  2007年06月15日   岡崎 太郎