663-香港1

何度目の香港だろう。
 
 25歳の終りに海草原肥石鹸の仕入れのため、ニフティサーブの売ります
買いますコーナーで知リ合った無量林克明くんと台湾経由で香港を訪れて以
来、この場所が好きになった。

 

親友がいること、ご飯が美味しいこと、街に活気があること、都会である
こと、理由はさまざまだ。

 前々回、上海から親友のピーターに会うため、予定を繰り上げ1日だけ香
港へ足を伸ばした際、憧れのペニンシュラに泊まった。スタンダードを予約
していたのだが、スイートにフリーアップグレードしてもらった。その印象
がとてつもなく強く。それ以来ペニンシュラを定宿としている。

 ホテルにメールアドレスを登録していたら、なかなかお得なプログラムが
紹介されていて楽しい。

 たとえば、スイート1泊料金で2泊できいますよ!であるとか
 超高級スパプログラムがセットになったプランだとかね!

 とにかく部屋が最高で、ウェルカムのチョコとフルーツも美味しくて!
窓からは海を隔てて香港島が広がってて!風呂はコーナージャグジー!
使い放題のインターネットは高速無線LAN・ジムのマシンは種類も豊富で
トレーナーも最高!サンテラスのあるプールも最高!レストランも最高!
空港へはロールスのファントム!

 うーんともかく贅沢である。ずーとホテルの中にいたくなるほどだ。

 さっさと仕事を終わらせ今回ぜひとも体験したいネタをネット検索した。

 気功マッサージである。

 個人のブログでマジックタッチと絶賛されている気功院を見つけた。

 意外かも知れないが、僕はオカルト系マッサージ好きで、マッサージはエ
ンターテイメントだと思っている。おかげで今までにもなかなか変な体験を
している。中でも竹炭にいくつもの穴をあけた棒で、全身を祈祷しながら叩
いて体内の汚れを出すという奴はおかしかった。なんでもアマゾンの奥地で
手に入れた特殊な道具だとその男は話していた。まったく意味不明だったが
ともかくおもしろかった。

 そんなわけで、本場中国気功に出かけた!

 ネットで紹介されている住所を頼りにノーアポで訪ねた。日本で予約をし
ていればよかったのだろうが、時間がなかったのだ。電話だと過密な予約を
理由に断られそうな予感もあった、まぁ行けばどうにかなると変な自信があ
った。

 ところが、その住所に行くとモヌケの殻!なんと転居しているのだ!

 一瞬、途方に暮れた。やはり確認して行くべきだった、ホテルのコンシェ
ルジェにでも依頼するべきだったと悔やんだ。

 エレベーターで一階に降りると、警備員に転居先を知っているかと訊いた。
「おーマック先生のとこだな、ちょっと待て、これが転居先だ」
と地図入りのハガキを差し出した。タクシーで15分の距離だそうだ。

 ここまで来たのだ。絶対に行ってやる!と思い駄目もとで電話をした。

 中年の女性が電話にでた。拙い英語で30分後に行くのでよろしく!と
伝えた。どうやら施術が受けれるらしい。

 通りに出ると、タクシーに飛び乗り地図の住所を指差した。

 

 

  2007年06月18日   岡崎 太郎