665-思い込み

「思い込み」には思い込んだまんまを実在化させる力がある。

 それは理屈では間違っている思い込みであってもだ。
つまり「思い込み」は決して理論的である必要はないという事がわかる。


 

 正しいか間違っているかより、思い込めているか?どうか?の方が原因と
しては強い。

 だから理論的に正しくても成功するとは限らない。

 もし同じ力量なら思い込みの強い方が勝つのは当然だが、力量に圧倒的な
差があっても思い込みが低ければ、負けることは充分ある。

 歴史的にも圧倒的に人員の少ない陣営が多勢を圧倒した例はいくらでもあ
る。奇襲であったにせよ、それは運と言ってもいいかもしれない。

 ズバリ!
 成功を引き寄せるのは、思い込みの力だ。

 ただし思い込みは反対のマイナスでも作用する。
 自分には出来ないと言う思い込みの場合、これまた、そのとおりの現象を
生み出してしまう。

 原因は、過去の失敗や親や教師や先輩からの擦り込みだったりいろいろだ
が、中でもそれが普通だという勝手な思い込みがある。

 それが普通でしょ!

 この理屈を盾に、自分が正しいという論の展開をはじめる。
よくあることだ。

 少しも疑うことさえせずに、それが普通だと思い込んでいることが一番
恐ろしいことだ。

 普通が正しくて、それを一脱するのは駄目なこと。
 この考え自体すでに思い込みであることだ。 

 まして普通がいいとは思ってないくせに、都合のいい時だけ普通を持ち出
す。別に非常識になりなされと言っているのではない。

 何が正しくて間違っているかなんて、それぞれの基準の違いでしかない。

 できるかできないか?

 安ければ売れる。高ければ売れない。

 高いとは幾らのことで、安いとは幾らのことだ?

 その基準は人によって様々だ。

 普通に売れると思えば、売れる。
 普通に売れないと思えば売れない。

 何が普通なのだろうか?
 いろんな普通があるはずだ。

 さてプラスであれマイナスであれ、思い込んだとおりの現象を生み出して
しまうことを信じているかどうかは別にして話しを進めよう。

 誤解され易い部分だが
 僕は別に 念ずれば叶うと言うつもりはない。
 まして願えば叶うと言っているのではない。

 もちろん執着の一心で叶う場合も多いが・・・

 僕のイメージは、通常の強く願うというイメージとは少し違う。

 それは、成功して当然と軽く思い込んでる状態が最強だと思っているので
ある。当然・当然さ!と思えている状態こそ一番ナチュラルでニュートラル
で強い状態なのだ。

 そうなって当然それが当然だと思えるかどうかだ。
 勝負でいえば、勝てるという勝算である。

  2007年06月26日   岡崎 太郎