667-マインドコントロール

 人間はとかく弱い生き物である。

 何が正しくて、何が間違っているか。感情が落ち着いている時には簡単に
判断できることが、ほんの少し心にさざなみが起きただけで、判断できなく
なる。

 

その情報が正しいかどうかなんて基準は極めて難しいものです。
 光のあて方や視点の角度によって物の見え方が変わることに似ている。

 ともかく人間の判断力を奪うためのテクニックは数限りなくある。

 それがマインドコントロール。

 極めて危ないテクニックで、知ってても使ってはならないし、使うべきで
はない。また知らずに使っている場合もあるので影響力のある人間は学ばな
ければならない。

 力を持つものは、その力を使うにあたっては責任があるのだ。

 マーケティングにも、サブリミナルの手法やマインドコントロールのテク
ニックが使われてきた歴史がある。より多くの顧客に販売するために心理学
を応用する。それが当然というのはあまりにも安易である。
 
 テレビの一般放送では、サブリミナルに抵触する手法を禁じている。

 しかし放送以外のあらゆる場面で、マインドコントロールに関して定義や
ルールは明確ではない。

 消費者として、生活者として、身を守る術や知識を持つのはもちろん、
最低の法整備、および企業や団体は節度を持たなければならないと思う。


■参考資料
 
 洗脳とは、暴力的を使った強制的な思想改造。
 監禁暴行・脅迫・飢餓・言葉の暴力はもちろん、中には薬物や脳や体に電
流や爆音または明るい光といった刺激を使うなど悪質な場合もあります。

 次にこのような暴力の後、一転ソフトに接し、受け入れやすいようレベル
を下げた取引や要求を提示し、少しづつ合意させながら思想を変えるです。

 他にも催眠の技術や心理学を巧妙に使用する場合もあります。


 さてマインドコントロールの特徴を少し補足しておきます。
 
 マインドコントロールの結果、その団体や組織の「教え」に疑問を持たせ
ないようにします。

 疑問を自分で考えさせずに、すぐに考えることをやめるよう(思考停止)
仕向けます。または指導者に連絡相談をさせます。

 なぜ?どうして?と疑問を持たすのは都合が悪いからです。

 また程度の差はあれ、組織から脱会するのを防止するためや、ルールを守
らせるために、脅迫を恫喝を使い心理的に行動させないようします。

 ともかく個性を奪い、個人を集団に取り込む技術といえるでしょう。

 つまり教育との違いのひとつとして、個人を尊重するかしないかがあるわ
けです。そういう意味では戦時中の帝国主義、軍国主義は国家によるマイン
ドコントロールともいえるかも知れません。

  2007年07月10日   岡崎 太郎