9月1日・夏休みもあと1日と迫った土曜日。息子に宿題の進捗を確認し
た。大丈夫だという息子を信じないわけではないのだが、課題リストを見な
がら再確認した。
すると弥生時代から昭和初期までの「歴史年表」をまる写しという宿題を
忘れていることが発覚した。
サイズはB4。時計は23時を少し越えたところだ。
自宅にB4の用紙はない。事務所まで取りに行こうかと思ったが、コンビ
ニにコピー機があることを思いつき、歩いて3分のローソンに行くことにし
た。
僕はコンビニの自動ドアをくぐると、すいませんコピー用紙を10枚ほど
売って欲しいのですがと切り出した。
店員は怪訝な顔をしたので、すぐに「紙だけ」が欲しい旨を説明した。
すると即座に店員は「すみません販売してません」と答えた。
「いやいや、原稿をセットせずにコピーして10円でしょ。ただ電気代がも
ったいないから・・・」と僕は丁寧に説明しつつ、カウンターの中で固まっ
た店員を尻目にコピー機からB4・10枚を抜き出した。
その間、店員は僕の動きをただ眺めていた。僕は100円を渡すためカウ
ンターに近づいた。それでも店員はただただ困ったという表情でどう対応す
べきかを考えているようだった。
バーコードの無い商品をどうレジに通すかを考えているのだろうか?
それとも、何か僕の思いもつかない問題があるのだろうか?
すると隣の女性店員が「一枚10円でよければ」と助け船を出したので
僕は100円を店員に渡し、そそくさとコンビニを後にした。
似たような状況は多い。想定外のこと・マニュアルに無いことへ、どう対
応するか、どうも最近、簡単に出来ませんと言ってしまう人が多いように感
じる。
ルールや決まりは何のためにあるのか、お客様の立場になって再度考えて
みて欲しいものだ。