679-B4の用紙

 9月1日・夏休みもあと1日と迫った土曜日。息子に宿題の進捗を確認し
た。大丈夫だという息子を信じないわけではないのだが、課題リストを見な
がら再確認した。


 

 すると弥生時代から昭和初期までの「歴史年表」をまる写しという宿題を
忘れていることが発覚した。

 サイズはB4。時計は23時を少し越えたところだ。

 自宅にB4の用紙はない。事務所まで取りに行こうかと思ったが、コンビ
ニにコピー機があることを思いつき、歩いて3分のローソンに行くことにし
た。

 僕はコンビニの自動ドアをくぐると、すいませんコピー用紙を10枚ほど
売って欲しいのですがと切り出した。

 店員は怪訝な顔をしたので、すぐに「紙だけ」が欲しい旨を説明した。

 すると即座に店員は「すみません販売してません」と答えた。

「いやいや、原稿をセットせずにコピーして10円でしょ。ただ電気代がも
ったいないから・・・」と僕は丁寧に説明しつつ、カウンターの中で固まっ
た店員を尻目にコピー機からB4・10枚を抜き出した。

 その間、店員は僕の動きをただ眺めていた。僕は100円を渡すためカウ
ンターに近づいた。それでも店員はただただ困ったという表情でどう対応す
べきかを考えているようだった。
 
 バーコードの無い商品をどうレジに通すかを考えているのだろうか?
それとも、何か僕の思いもつかない問題があるのだろうか?

 すると隣の女性店員が「一枚10円でよければ」と助け船を出したので
僕は100円を店員に渡し、そそくさとコンビニを後にした。

 似たような状況は多い。想定外のこと・マニュアルに無いことへ、どう対
応するか、どうも最近、簡単に出来ませんと言ってしまう人が多いように感
じる。

 ルールや決まりは何のためにあるのか、お客様の立場になって再度考えて
みて欲しいものだ。

  2007年09月04日   岡崎 太郎