684-この内容で無料なの?

ネット上には、それこそいろいろなマーケティング系コンサルタントの
様々な無料レポートが存在している。


 一体何種類あるのだろう?
 きっとその総数を把握することはできないほどの多さだろう。

 一期一会と言ってもいい確率だと思われる。
 つまりそれだけライバルが多いわけだ。

 ある機会が縁で、ある無料レポートを読んだ。
 西宮の中久保浩平さんという情熱コンサルタントが書いたものだ。

 経営は「失敗から学べ」と言われる割りには、失敗事例の紹介が少ないと
思った彼は、自身とクライアントの経験から129ページものボリュームで
このレポート「新・失敗のルール」を作成した。

 この内容が実に素晴らしい。

 スパッとした文体で、失敗にいたる取り組みが紹介され、最後にポイント
がまとめられている。書き記された34の失敗ルールは普遍性があり、業界
や規模を問わず経営者およびビジネスマンには必読をお奨めしたい。

 中でも僕のお気に入りは、その16!ぜひ読んでみてください!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■新・失敗のルール:その16 【広告の失敗】
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 今でこそ、私は元気を与えるアドバイザー、なんて肩書きで中小・零細企
業や個人商店の方達へコンサルなんてさせて頂いてますが・・・・・

 それまでは、本当に悲惨でした。5年前・・・私は、調子にのって『カッ
プリングパーティー』で無謀にも独立してしまいました。
なぜカップリングパーティーをしようと思ったのか??って思いますよね。
非常に恥ずかしい話なのですが・・・正直言って、何も考えていませんでし
た。ただ、サラリーマンが嫌だったんです。

独立したかったんです。

で、まわりの友人達も、『カップリングパーティー?おもしろそうやん!』
なんて言うもんですから、勢いだけで調子に乗って始めてしまったのです。

もちろん、・お金は借金・人脈一切無し・ついでに彼女も無し
ナイナイ尽くしのオンパレード!

カップリングパーティーを開く為には、レストランやバーなどの会場として
貸してくれる飲食店が必要でした。結婚情報誌のゼクシィを買って、レスト
ランウェディングなどをやっている飲食店を探しまくりました。

朝から晩まで、ゼクシィ片手に、大阪の繁華街を片っ端から歩きまわり・・・という日々が続きました。いわゆる「飛び込み営業」ですね^^;

しかし・・・どこもかしこも「うちは無理だなぁ~」と断られ続けました。
中には、「2時間5万円なら貸すよぉ~。」なんてお店もありました。
2時間5万という予算は正直無理でした。

うーーーーーーーーーん、どうしたものか?

トボトボ歩きながら、一軒のイタリアンレストランへ飛び込んでみました。
すると、社長さんがとても気さくで「以前そのようなパーティーやってたこ
とがあるからいいよ」とスンナリOK してくれたんです。

但し、レンタル料はきっちり3万円取られました。3万なら、なんとか予算
ギリギリだったので、それでお願いしました。

とにかく、会場はこれで決まった!!とホッとするのも束の間・・・。
次にしなければならないこと・・・。

そう、集客。

カップリングパーティーでは常に新規のお客さんが必要でした。というのも
毎回毎回同じお客さんだと「サクラ」を入れているなんて疑われてしまいか
ねませんか・・・。ですから、どうしても広告をうつ必要がありました。

知り合いの広告代理店にさっそく相談にいってみました。

すると、有名どころの雑誌をズラッーーーーーーーと紹介してくれました。
その中から、あれやこれやと打ち合わせをし、右も左も全く何も分らない私
は、某有名情報誌を指し、「○○誌でお願いします!!」と即決。

しかも「広告のデザイン等は全てお任せします!」なんて・・・。
「これで集客は大丈夫だろう。」なんて安心していました。そもそもこれが
失敗への序曲だったんです。高額な広告料を払い、掲載日を待ちました。

もうドキドキです。
電話の前で、じっーーーーーーーーーーーーーと待つ。
しかし、待てど暮らせど電話なんてなりません。

「オイオイ、ほんとに広告はちゃんと載っているの??」と疑うほど。
ようやく鳴った!と思えば
「○○誌ですけど、今後の広告予定について・・・」という営業電話。
「どないなってるんや!!」と顔面蒼白。

パーティーの開催は、いつも土日でしたから、金曜日にはある程度の電話で
予約を取ることが出来ました。しかし、それでも全然割りがあいません。
結局、当初予定していた、
・土曜日2回開催を→1回
・日曜日2回開催を→1回
というふうに変更して何とか開催をしました。

「このまま続けていればヤバイ!ヤバスすぎる!!」
この時、集客の難しさ・・・
独立の厳しさ・・・
を初めて思い知らされました。
いわゆる、お先真っ暗、というやつですね。

■新・失敗のルール
『広告を出せば集客できる!と安心しない!』

「解説」
広告を出せばそれで良いと言う訳ではない。広告作りは代理店に全て任せる
と非常に危険である。

『新・失敗のルール!』http://www.mag2.com/m/0000200812.html

 

  2007年09月26日   岡崎 太郎