701-Revention

 その車はReventon。レベンションと読む。
 世界限定20台という希少性の高い公道のスーパーカーだ。


 経済の二極化も最高潮に来ているようで、プライスは100万ユーロ
日本円で約1億6千5百万円という。

 顎が落ちそうである。日産のGTRが何台買えるのだ?
 新型ロールスロイスのもっともベーシックなモデルで4500万から考え
てもその価格はぶっ飛んで高い。

 この車は99年、アウディ・グループの傘下にあるランボルギーニーが製
造している。ランボルギーニーといえば、ガルウイングのカウンタックだが
90年代終盤アウディをスポンサーに迎えるまでは、スポンサーがコロコロ
と変り経営は低迷しディアブロをぼちぼち生産していたが、アウディ傘下に
入るや、ムルシエラゴ・ジャルパ・ガヤルドとスペシャルな新車を続々投入
しなんと年間2500台という生産規模まで成長した。

 ちなみに、高級車の代名詞ロールスロイスは、通常のファントムと通常よ
りも全長を延長したロールスファントムEWP(エクステンディッド・ホイ
ール・ベース)5200万を2006年ベースで805台販売した。

 光岡自動車のオロチは400台限定で1197万円ぜひとも、がんばって
欲しい。

 そういえば、世界29台限定生産のフェラーリFXXは150万ユーロ
約2億4750万で世界から選ばれた顧客に届けるそうだ。

 いったい誰が買っているんだ?

 オイルマネーか?

 そんな話をしていたら、アラブのお金持ちが購入を検討する際には
「それは何分だ?」と販売員に尋ねるのだと聞いた。

「何分?」
 
 何が何分なのだ?
 買ったら、すぐに乗れるか?という質問なのだろうか?

 答えは、車の金額を原油の量に換算し、その原油が汲み出される分数の
ことだそうで、一時間以内の量であれば、即購入となるそうだ。

 冗談みたいな話だが、彼らは原油換算の方がイメージが沸くのだろう。

 限定20台は既に完売であり、日本の超お金持ちが1台を手に入れている
そうだ。それにしても高級の中の高級というか、ランボルギーニーがジャス
ト100万ユーロ、フェラーリFXXは150万ユーロ。双方ともキリの良
い価格だ。まさに価値とは何なのかを考えさせられる車である。

 最後にランボルギーニーというブランドを活かす3原則を紹介しよう。

 まずエモーショナルなデザイン・次にエキサイティングな走り・最後が
4WDならではの安定性の3つだそうだ。小学生の頃、スーパーカー消しゴ
ムの裏に蝋を塗りBOXIのボールペンで飛ばした世代としては、これから
も刺激的なモデルを投入して欲しいと切に願う。買わないけどね!

  2007年12月26日   岡崎 太郎