ほぼ目的を達するに必要なツールを所有しているにも関わらず、新製品が
出ると欲しくなってしまう時「まだまだ物欲を捨てきれてない」と思う。
車やオーディオ、時計に洋服そして電化製品に家具、最近では携帯電話。
僕の場合ギターもそのひとつだ。
なんだ物欲だらけではないか。
先日、ヨドバシカメラでソニーの新製品を発見した。
リニアPCMレコーダー「PCM-D50」だ。
なんとリニアPCM96kHz24ビットの録音ができる機械である。
たしかに高性能すぎるほどの録音機だ。しかしすでに同種の機械として
ローランド社製の「EDIROL R-09」を持っている。
この機械でも、ほぼ最高水準のリニアPCM44kHz24ビット録音が
可能なうえ、僕はMP3でしか録音をしない。(WAVファイルは後々の編
集が大変)だから性能では買いなおす要件を満たすことはできない。
しかし手に取った瞬間、物欲ドーパミンが溢れ出した。
じゃあどうして欲しくなってるの?
それは、手触りとデザイン。
単純にカッコいいのである。
マグネシウム合金製の筐体とプロっぽい堅牢なデザイン。
まるでミリタリーで高性能な匂いをプンプン醸している。なにせ、この製
品PCM-D1という兄貴分の製品デザインを踏襲しているのだ。
PCM-D1は小売価格で20万円以上する高価格機械。
しかもソニーの「PCM-D50」は365gとズッシリ重い。
ローランド「EDIROL R-09」は145gなので倍以上の重量だ。
世の中の常識では軽い方がもてはやされる傾向だが、この機械に関しては
反対だ。つまりプロ用の機材という主張にとれるのだ。
それに比べ「EDIROL R-09」はプラスチック製で軽い。デザインもス
ポーティーでいまいちだ。比例して使用感も軽い。性能は高いのだが、それ
に見合う品格が足らないと思う。
僕が注目したのは、電池のモチ。
両機とも乾電池で駆動するのだが、ソニーは4本の電池で24時間連続録
音というスタミナ機だ。それに比べR-09は2本で4時間が限度。
市場価格を楽天で調べてみると
「EDIROL R-09」が約36000円
「PCM-D50」 は約50000円
その差14000円。ソニーの「PCM-D50」には専用編集ソフトが
付属になる。そのソフト代と思えば安いもんだ。
つまりソニー「PCM-D50」は買いだと思う。
しかし僕は「R-09」も買ってまだ半年も経過していない。
そんなわけで、この年末に堂々巡りで購入を悩み中な僕であった。