721-アフリカ紀行 No3 DAY2 20080229 ハラレ到着

 機内食を食べて少しウトウトしたところでハラレに到着です。
 日本を出て丸一日。ようやく最初の目的地へたどり着きました。


 ジンバブエの入国はイミグレの手前でVISAを購入します。US$で支
払います。そしてお隣で入国審査。何も問題なく入国して荷物をピックアッ
プ。税関申告なしの通路を通って外へ。

 ジンバブエ在住でモチベーションシートユーザーの池渕さんと合流。
ハラレ滞在中お世話になります。

 彼女のカローラに荷物を積んでいざ出発。僕は早速カメラを取り出すと
「駄目ですよ!空港の撮影は!」とまず忠告。過去も知り合いが空港で撮影
していてポリスに捕まったそうです。

 ただいまジンバブエは3月末の大統領選挙真っ只中でかなり情勢はシビア
なのだそうです。今年のはじめにケニアで選挙結果が原因で暴動が起き多数
の死亡者がでてます。

 さて経済が滅多滅多でスーパーインフレ中のジンバブエですが、
今年の初めに100万円札が出たのも束の間、その上の1000万円札が登
場、その名もテンミリオン札。高額紙幣がでるたびに交換レートは跳ね上が
り、あまりのインフレにデノミ(通貨切下げ)も実施しているそうですが
イタチごっこだそうです。それにしても凄い単位ですね。

 US1$の公式レートは3万ジンバ$と実勢レート(闇レート)現在1U
S$=2000万ジンバ$にはまったく対応してませんから、もし空港やホ
テルなどで交換しようものなら、まったく価値のない札になります。

 実勢レートと闇レートの差はなんと666倍です。

 もちろんブラックマーケットは認められていませんが、毎日毎日交換レー
トは上昇しているそうです。

 さて僕らはカローラに乗ってジンバ最強の観光名所バランシングストーン
の見学に行きました。ガイドブックの写真を見て知ってはいたのですが、
ポツンと3メートル程度の遺跡っぽいものだろうとあまり期待はしていませ
んでした。ところが!

 観光スポットに行く手前から、なんとも巨大な石が無造作に積まれた石の
オブジェが複数見えてきました。それはオーストラリアのエアーズロックを
小さくしたような巨石系から、まったく理解不能なオブジェまで・・・
とにかく自然が作ったものでは絶対にありません。それほど積み方やデザイ
ンに統一感がないのです。それに遺跡のように元建物の感じもまったくあり
ません。言うならば子供が無造作に積んだ積み木のようです。

 いわゆるストーンヘンジです。ミステリーサークルの仲間ですね。宇宙人
・巨人・なんて理由も理解できます。百聞は一見にしかず、驚きます。

 ぐるり回って市内へ。ホテルはハラレで最高級デラックス5つ星のミーク
ルーズホテル。チェックイン後、池渕亭へ。大統領官邸のそばにあるマンシ
ョンのペントハウス。屋上からはハラレが見渡せてバーベキュー施設も完備
していて完璧!日本でこんなマンション借りたらいくらするんでしょうか。

 リビングからはゴルフ場のグリーンが飛び込んできて、ほんとに素晴らし
い眺めでした。池渕さんにはホテルまで送ってもらい今日はお別れ。

 僕は少し休憩した後、リコー製コンパクトカメラGR2をポケットに忍ば
せ町を探索に・・・昼間なのに一時間歩いてもアジア人はおろか白人も一人
すれ違っただけ。背後に壁を背負いカメラをパシャリ。後で見てもなんとも
腰の引けた写真です。

 ショッピングセンター「イーストヴィレッジ」でミネラルウォーターとト
マトチーズロールサンドを買って腹こしらえ。その後歩いてお腹が空いたの
で、今度はドーナツを購入。どちらもそんなに美味しくはないけれど食べれ
ないことはなし。

 町には緑が溢れていて端整な街並み、ファーストフード店に映画館そして
ショッピングモールまで、ちょっと全体的に照明は暗めですが予想より普通
です。アジアのような喧騒も客引きもなく、たまに遠くから遠慮がちにヘイ
と掛けられる程度です。

 ちなみに言葉はバリバリ英語です。
 
 すれ違う人は「ハーイ・ハワユー?」と挨拶を掛けてきます。
 暗くなると街歩きはやめてくださいねの忠告どおりホテルへ。

 屋上にあるプールサイドのバーへ。ビールを飲んだあとジョニーウォーカ
ーをロックで一杯。隣に座った白人は、この国でプラチナを採掘していて
ジンバブエはアフリカで2番目にプラチナがとれるんだと聞きました。
いったいその外貨はどこに消えてるいるんでしょう。

 お風呂に入ろうと思ってお湯をためたら茶色だったのでシャワーで我慢。
日記を少し書いて就寝。

  2008年03月05日   岡崎 太郎