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09:30　ソフススレイを目指して出発。ガソリンスタンドで飲み物と燃料を
補給する。セルマが好んで飲んでいたサバナドライというサイダーを試して
みたが美味しくない。

　真っ直ぐ13時間走るとケープタウンにたどりつく国道Ｂ１を走る。
空は快晴、道路の両側には鮮やかな緑の山々が延々と続く。

10:30　ドライバーの家によりクーラーボックスを調達。

10:50　Ｂ１をはずれ横道へ途端に舗装が途切れる。車は土煙をあげながら
走っていく。ところどころにある大きな穴や水溜りを避けながら進む。
揺れは思ったほどではない。通りすぎる車はない。風景から民家や建物が一
切消えた。こんなところで車が故障したことを想像するとゾッとする。
ただし携帯のアンテナはばっちり３本立っていて通信状態は良好。

11:25　柵の中に牛が放牧されている。聞くと見える範囲すべて農場で私有地
だそうだ。

11:50　２時間走って店は一件もない。ダートのアップダウンが激しくなっ
てきてＣＤが飛びまくる。

　ドライバーと月給について話す。１ヶ月約350ＵＳ＄の固定で歩合はない
そうだ。生活を向上させるためには独立しかないのだがぜひ出資してくれな
いかとお願いされる。中古のバン日本円で100万円。
毎年30％を利益から払うと言われる

12:30　最短でソフススレイに向うためにかなり高い山を越える。
昇りきったところで、壮大な風景が飛び込んできた。
SPREET HOOGTE 展望台だ。休憩のため車を泊めビールを飲む。風の音しかし
ない。圧倒的な景色に身震いがする。ぽつんとゲストファームが少し下手に
一軒ある。帰国後ネットで調べるが検索できず。

14:10　ようやく今夜の宿、ソフススレイロッジに到着。1991年に開業した
この宿は、砂漠の中にある高級宿泊施設の先駆けだったそうで、内装からホ
スピタリティも万全だ。砂漠の中なのに小ぶりのプール。テントとコンクリ
ートを組み合わせたコテージタイプの部屋。今回の旅で一番価格は高く１泊
３万円だが、内容は素晴らしい。（照明、コンセント、テレビ、シャワー、
セキュリティーボックスはあるものも、ネット、クーラー、バスは無い。
飲み放題の珈琲は絶品）

　部屋で少し仮眠。まだ車に揺られているようだ。

15:30　待望のＤＵＮＥ４５へ、ロッジから約４５ｋｍ離れている。
それにしてもロッジからＤＵＮＥまでは立派な舗装道路だ。時速100ｋｍで
ランドローバーを走らせ約３０分。他のＤＵＮＥと比べ存在感のまったく
違う目的のＤＵＮＥ４５がそのカタチをあらわした。

　まさに夢に見た赤砂のＤＵＮＥだ。

　ちなみに僕は４５番目のＤＵＮＥだと思っていたのですが、正解は人のい
る場所から４５ｋｍ離れた場所にあるという意味だそうです。ガイド曰く、
人が昇るＤＵＮＥはこの４５だけで人間が昇ることが、この綺麗なカタチを
キープすることに一役かっているのだという。

　他の観光客はいない。さっそく足跡の残る縁を登っていく。キメが細かく
サラサラの赤砂に足をとられ思うように昇れない。灼熱の太陽が容赦なく照
りつける。暑さに息があがり、汗が噴出してくる。靴の中は砂だらけだ。

　疲れてしゃがみ込むと腰まで砂に埋まってしまいそうだ。風が砂を上に上
に波のように繰り返し巻き上げる。太陽が面々と連なるＤＵＮＥに陰影を与
えている。３６０度砂漠地帯。

　少し昇っては、ビデオとカメラ交互に撮影する。

　頂上はまだまだ遥か上だ。時計を見ると３０分が過ぎていた。
ガイドが遠くで「時間だ！」と叫んだ。降りる時は昇った道ではなく真っ直
ぐ落下する感じで最短距離をジャンプ。これだと昇る時の一割のスピードで
降りれます。楽しい。これはサラサラの砂だからできる技ですね。

18:00　今度はセスナに乗って空中から砂漠地帯を遊覧する。
僕１人のためにセスナをチャーターしたので、えらく高くついた。
ちなみにセスナは初体験。まずは砂漠地帯を抜け大西洋に飛び出しぐるりと
回ってくる一時間のコースだ。

　雨でできた即席の川がまるで葉脈のようです。
　上空から見たＤＵＮＥ45は近代アートのようです。無数のＤＵＮＥを超え
大西洋に近づくと砂の色が赤から黄色に変化しています。紺色の大西洋で旋
回し夕焼けをバックに来たルートをもどります。夕焼けに照りだされた赤色
の砂漠群を見ていると、まるで違う星に来たようです。

　砂が波のように流れていきます。

20:00　夕食。ゼブラのステーキとライオンキングのムンバを食べる。
21:00　ぐったり。就寝。