743-情報のウラ

 刑事もののドラマで「情報の裏をとったのか?」と新米刑事に指示を出す
シーンがある。


 これは「情報のウラ」正確には「情報の裏付け」のことを差している。
もう少し詳しく言うと、裏付けとは、信用付けのことであり、そのための
確認作業のことを差している。

 単に「情報の裏」といえば、隠された事実という意味にもとれるため紛ら
わしいが、情報の表面だけを見て安易な答えに満足しない習慣を持つことは
現代の情報社会を生きる上で大切なことです。

 さて裏付けには、歴史的・宗教的といった裏付け、また理論的、学問的な
裏付け。たとえば計算結果、実験結果・調査結果・いわゆるエビデンスがあ
る。

 たとえばある製品の生産を委託するとして、複数の製造方法が考えられる
場合、委託先の選択した方法やプロセスが正しいかどうかの裏付けをどう得
るかと言う場合、専門家や他社へのヒアリングが有効というわけだ。

 技術的に可能であるかといった裏付けや統計的な裏付けをきちんと答えら
れる専門家はとても頼りになる。

 信頼おけるセカンドオピニオンを各ジャンル別に持つことを人脈を広げる
上で意識しておくといい。

 ただし数字で計量的に示せる裏付けとそうでない性質のものもあるので
注意が必要だ。

 なにごとも、こだわり過ぎると際限がないので、適度なところで裏付けと
するべきだが、どうも基準が曖昧なので困ることが多い。

 一番わかり易い例でいえば「見積り」である。

 複数の会社へ見積りを依頼することを「相い見積り」と言うが、
価格の高い安いを決めるのは、依頼段階でも説明(オリエンテーション)と
相手の得意不得意(設備の状況や規模)で大きく変わる。

 安易に複数の会社に見積もりを依頼し、その高い安いで判断するわけには
いかないから、マニュアル的に3社から見積もりを取りなさいではマズイ。

 その仕事に慣れている会社は、依頼時点で仕事の予想がつくので、正味の
金額が提示されるが、これが慣れてない会社は「もし」という不安を余裕や
予備として計上してくる。

 つまり単に高い安いではないのだ。

 もし同じような条件の会社に見積りを依頼すれば同じような金額が提示さ
れるのは当然のことで、製造生産方法が変われば、劇的に効率化が図れ安く
することを頭に置いておかないといけない。

 経験値の高い人間(たとえば生産ラインに詳しければ)であれば見積もり
の内容から相手の会社の力量を測ることができる。

 経験を積み、自分のレベルを上げることが大切なのだ。

 またある種、直感が有効だ。直感は経験によって高められるが、包括して
価格がまだ高い安いを考えまだ価格を下げられる猶予がどこにあるかを考え
るネバリが必要だと考える。

 単に業者を虐めるのではなく、クリエイティブなアイデアで切り抜けるの
である。

 見積もりの裏づけ、つまりその見積もりが正しい考え方やプロセスによっ
て計算されているかを見極めるには、まだ安くなる方法または業者がいるは
ずだという、経験に基づく直感が必要と言える。ぜひ機会を見つけて出かけてみたい。

  2008年05月21日   岡崎 太郎