747-ランキンランキン

「ranKing ranQueen」と書いて「ランキンランキン」と呼びます。

 2001年7月に1号店となる渋谷店を開業以来、現在、首都圏および
福岡・浜松で全10店舗を展開している「リアル」と「バーチャル」を
融合させた新コンセプトのショップだ。


 

 すでに今現在、流行している「ランキング上位商品」と、これから流行る
であろうと予測する「注目商品」を扱う『流行発信ショップ』で

 取扱い商品群は、CD・書籍・雑誌・飲料・加工食品・菓子・化粧品
日用品等で250~300種類のランキングカテゴリーを展示販売している

 関東圏の人は、もちろんご存知であろう。

 なんと!フォレスト出版から発売されているモチベーションシートの解説
本第二段の「3日坊主でも使いこなせる手帳術」が現在、書籍スケジュール
部門で4位として取り上げられていて全国のランキンランキンで紹介されて
います。

 発売2年経過している本がランクインするとは凄いことです!

 ちなみに出版社側が仕掛けたわけではありません。
 
 それにしてもどんな集計で4位になったのでしょう。ランキンランキンの
オフィシャルページを読みますと
 
 各種売れ筋上位商品のみをランキング順に陳列・販売しているわけだが
そのランキングは、東急ハンズ・東急ストア・JR東日本リテール・
オリコン他、流通調査会社各社の情報をもとに集計しているとあります。

 正直よくわかりません。

 ともかく素晴らしいことです。おかげでアマゾンでも僕の既刊本が売れて
います。

 そこで今日はランキンランキンさんのご紹介です。

 店舗の坪数が狭いにも関わらず、旬な商品を短い期間で入れ替えながら
販売するそのスタイルは、開店するや当時業界にかなりのインパクトを与え
ました。

 仕掛け人は、東京急行電鉄(株)新規事業プロデューサーの多田和之さん。
「新しい駅内ビジネスを立ち上げよ!」という社命を受け、後のランキンラ
ンキン企画に着手したのは2000年9月のこと。
渋谷1号店の開設が2001年7月ですから準備期間は10ヶ月しかなかっ
たわけです。

 当時、駅構内にある店舗といえば簡素な飲食店や売店など、ごく基本的な
機能しか持たない店舗ばかりで、利用者側も店舗側に何ら特別な体験など
期待もしてませんでした。

■そこでまず駅ならではの強みを考えた。

「渋谷駅では、1日平均200万人以上の利用者があります。これだけの人が
毎日訪れる場所はあまりありません。

 例えるなら、インターネットのポータルサイトのようなものです。

 そこで、駅をひとつのメディアとして捉え、利用者に喜ばれる情報を発信
し消費活動に結びつけるビジネスは成立するのではないかと考えたのです。
ただ駅に用事のあるということは移動の最中なわけで忙しいのは当然です。

 そこで、流行り物だけを集めて、5分以内で世の流行をキャッチできる
店を作ったら、きっと楽しんでもらえるんじゃないかと思ったのです

ポイント:
「駅をメディアとして捉える」を発展させ「リアルなメディア」に。

■現場の人間からは悲鳴

ランキングだけに日々変らなければ意味がありません。
もちろん品揃えや商品の並べ方も毎日変ります。現場の人間からは
「そんなことしたら、僕等死んじゃいます!」という悲鳴がでました。

 また仕入先の説得にも苦労しました。

 当時、レコード屋も書店もメガストア化へ向かっていた時代です。

 そこへ、売れている商品を上位10商品だけ仕入れて販売するビジネスモデ
ルを提案するわけですから、当然理解されないのです。

 品物の展示方法も、音楽CDの横に100円のお菓子が置いてあって、
その裏に化粧品といった具合で、従来のマーチャンダイジングのセオリー
とは全く違っていました。

 なので流通のプロと言われる人達からは「何それ?」と言われました。

 取引のお願いをしても10社中9社ぐらいには断られました。
それ以外にも本当に次から次へと問題が発生し、最終的にクリアしなければ
ならない課題は100個以上。

 社内の評判もあまり芳しくない声もありましたし、途中で何度も
「やっぱりダメなのかな」と思ったそうです。

「流行るわけがない」「1年もすれば飽きられるよ」という大方の予想に反
し、ランキンランキンは消費者に温かく迎えられ、渋谷店の収益は右肩上が
りに伸び、店舗数も10店舗にまで増えた。
 
 多田氏は言います。

「流通業に携わった経験がなかったおかげで、業界の常識やルールを全然知
らなかった。だからこそ業界のルールやセオリーに囚われることなく、新し
いことをやるために何が必要なのかだけを考えられたのだと思うのです」

 ランキンランキンという新しい業態開発の裏にはこのような苦労があった
とは・・・それにしても今では当たり前の業態も最初は反発にあっていたと
は、信じられませんが、新しい事業にチャレンジしている我々にはとても
勇気のでるお話です

  2008年06月09日   岡崎 太郎