767-薬事法4

 事故米の報道が過熱している。

 産地偽装から賞味期限の改ざんからはじまった問題も中国毒餃子で極に達
したと思っていたが、今回の事故米には、ほとほと「食の安全」が薄氷の上
に成り立っていたのかと思い知らされた。


 

 農水省の管理および業者のモラル、警察の強制捜査の着手の遅さと問題は
たくさんある。それにしても「メタミドホス」が含有されたと知りながら食
用に転用されるルートに流すなど殺人である。

 ニュースでは三笠フーズだけでも複雑な流通経路から377社を経て消費
者へと流通されたと言う。ちなみに末端へは40倍もの取引価格になってい
たと言う。要は最終的には普通の米として売られたわけだ。

 下記に最近の記事を抜粋してみた。読めば読むほど腹が立つ。

 三笠フーズはメタミドホス汚染米800トンを政府から購入。
倉庫で1年~1年半保管して毒の濃度が薄まるのを待ち、約20回に分けて
430トンを出荷した。

 病院や福祉施設など計26カ所に計255キロのもち米が納入され、
241・1キロがすでに給食などで消費されていたという。

 また和歌山市では2156キロが市内の宗教法人「神路原神社」に納入さ
れ、もちまきなどに使われていたそうだ。

 兵庫県内の米穀加工業者が米子市内の菓子材料業者に納入した11袋
220キロは、すでに菓子製造業者の手でもちの生地など和菓子に加工され
販売されていた。

 米子市の菓子材料業者は過去1年に鳥取県の2業者、島根県の2業者、
広島県の1業者に正規米の粉29袋を含む計40袋800キロを販売済み。

 酒類製造販売会社「福徳長酒類」(東京都中央区)は「さつま美人」と
「黒久宝」の焼酎2銘柄に“汚染米”が使われていたとして、
計約8万本を自主回収すると発表した。

 「西酒造」(鹿児島県日置市)から購入した原酒に三笠フーズの農薬アセ
タミプリドに汚染された米が使われていた。廃棄と回収にかかる費用は
約2億円。

 つまり問題の米は、消費者の体内にあり回収は不可能なのだ。

 もうモラルなどでは片付けられない。

 それにしても社長の「上手にやればもうかると」相談役だったおっさんに
教唆されたとの発言し「利益の上がる商売になりそうと見込んだ」は「ぶっ
ちゃけ」すぎ。73歳の責任を擦りつける様しかり、相談役のテレビリポー
ターに「逆ギレ」している様も見るに耐えない

 どんな理由があるにせよ「粛々と謝罪するのか」しか選択肢はない。

 エレベーター問題の時に「だんまりを決め込む」というカードがどれだけ
批判を受けたか、「とぼけて知らぬ存ぜぬ」とまるで被害者のような振る舞
いが後々の調査で実態が明らかになり、ひんしゅくを買ったか。

 そろそろ学ばないといけない。

 ただ「逆ギレ」しかり「開き直り」「だんまり」を見ていると今までは
それで通用してきたのだろうなぁと思う。強い口調で押せば普通の人は、
黙ってしまう。もちろん表面的に取り繕うだけなのだが、その繰り返しで
生きてきたのだろう。ただしマスコミというフィルターを通すと今まで
どおりにはいかないものだ。

 マスコミは生贄を求め、悪者をさらに悪者ぽく報道する。
 そして結局最後は国民の税金が投入されることになる。

 不正競争防止法違反(虚偽表示)容疑の立件と合わせ、詐欺容疑も視野に
捜査する方針を固めたらしいが、そんな甘っちょろい話ではない。

 消費期限の改ざんどころではない。
 今回は内容が悪質も悪質すぎる。

 財産没収等も含めきっちり責任を取らせるべきだ。  
 
 複雑なルートと複数の仲介業者の存在で最終的には40倍もの価格になり
ほぼ、まともな価格であったと言う。もしそうであれば、高い米だから安心
などとも言い切れない。

 何を信用すればいいのか?誰を信用すればいいのか?
 信頼がここまで崩れると回復には相当の時間とコストがかかる。

 それでも僕らは米を食う。

 

  2008年09月25日   岡崎 太郎