768-通販セミナー

 ありがたいことに、今年も有明ビックサイトで開催されたダイレクト
マーケティングフェアーに講師として参加させていただいた。

今年は通販的商品開発のキモというテーマに120名もの申し込みで
予約を一旦打ち切るという事態になったそうで、会場は満席なかなかホット
な環境だった。
 

  さて参加いただいた企業を見ると通販企業が半分以上で正直面食らった。
去年も100名を越えたが、通販会社はせいぜい2割程度と記憶している。
もともと用意していたレジュメは、少し通販を実践している方には総花的で
物足らないのではと思った。

 そこで急遽話の内容を大幅に変更した。
 なにせ話のポイントは「予想を裏切る」だから。

 おもしろいもので、今日レジュメを無視して進めていきますと伝えると
参加者の顔はレジュメから離れ、ほぼ全員が正面を向いた。はじまるまでの
短い時間に予習に勤しんでいた方は怪訝な顔をしている。

 レジュメを無視してと言ったものも内心はヒヤヒヤ。
 実際、話の内容は出たトコ勝負なのだ。
(今回は録音用の機材を忘れ記録をしていない)

 話は、誰もまだ発想していない、発売していない、思考の切り口、角度が
違う、圧倒的な商品を、どんどん考えようという部分から、アイデアページ
を3ページ作ること。(ネーミングのアイデア・企画のアイデア・素材や技
術のアイデア)

 ネーミング・パッケージや色を考える。
 広告上(写真の構図)ではどうにもならない。

 デザインを好き嫌いで決めていないか?
 できれば反響のテストをしたいもんだ。

 稟議や合議で売れる商品など開発できない。単独で孤高に考えよう。千人
に一人がベタ惚れするような商品を開発するのだ。そして広告原稿や売り方
の戦略と同時進行で商品開発を同じチームまたは人間が進めよう。

 途中話は二点三点あっちに飛びこっちに飛び、最後は「探すから作るへ」
メーカーになろうで締めくくった。

 きっちり一時間。

 終わって会場の外にでると、名刺交換の列が30名ほど出来ていた。
 大感謝です。

 また来年もがんばります。


 

  2008年09月29日   岡崎 太郎