769-携帯電話2008

「世界の携帯電話契約件数、今年末までに40億件へ」そんな見出しの
ニュースをネットで見つけた。


 下記のような内容だ。

国際電気通信連合(International Telecommunications Union・略称ITU)
は26日、世界の携帯電話契約件数が、開発途上国での利用者拡大を背景に、
今年末までに40億件に達すると発表した。

一方で、先進国では多くの人が1人1台以上の携帯電話をもっていることか
ら、40億件とは言っても40億人が所有していることではないと強調した。

 2008年に利用者の拡大が続いている背景には、
ブラジルやロシア、インド、中国など主に新興国での市場拡大が挙げられ、
ITUは「これらの新興諸国だけで、08年末までに13億件を越える契約がある
と予測される」としている。

 中国は、08年半ばまでに携帯電話の契約件数が6億件を突破して、世界
最大の携帯電話市場となっている。またインドの契約件数は7月末の段階
で約2億9600万件となっている。
---------------------------------------------------------------------
世界の人口が60億。先進国の人間が複数台持ってるからとは言っても
40億台とはもの凄い数字だ。子供と高齢者を60億人から除けば分母は
何人になるのだろうか?

 ちょうどノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのムハマド・ユヌス氏
の自伝と「グラミンフォンの奇跡」を読んでいたので感慨深い。

 一日家族がUS1ドルで生活するという国の状況下でどうやって携帯電話
の料金を払うというのか・・・。普通に考えると答えなど存在しないと思っ
てしまう。ところが短期間で爆発的に携帯電話は普及している。

 残念なことに、この世界市場を日本の電気メーカーは取り込めなかった。
今までは後発だからタイミングがなどと言い訳していたが、アップルがグー
グルがどんどと参してきている中、過去の言い訳は通用しない。

 もちろん部品としては使われているのだろうが。

 そもそも携帯電話のような端末は、日本のもっとも得意とするカテゴリー
だ。実際海外メーカーの製品にくらべて着メロひとつ、デザインやソフトも
相当に先行している。一言でいえば気が効いていて、お洒落なのだ。

 これは悪いことではない。ただし途上国にはまだ必要ない技術なだけだ。
しかし指をくわえてるだけなのか?グーグルフォンにはドコモをはじめ日本
の会社が開発に関わったと聞く。

 それにしても韓国や中国の電気メーカーは強い。インドでもバリでもアフ
リカでもエアコンといえばLGだったりする。

 そういう意味で日本の電気メーカー各社は、途上国のマーケティングの
見直しが必要だと思う。自動車業界に目を移せばトヨタ・スズキは強い。
ブランドの浸透度も深い。彼らの経験は役に立つと思う。

 松下がパナソニックに統一されるそうだが、目指す製品のヴィジョンを
拝見すると、やはり最新の技術となっている。すべての電化製品がワイヤレ
スでつながりリビングの大型テレビで室温から湿度まで中央制御すると言う
のだ。ビエラリンクの拡大版のようなものだろう。確かに便利で未来的だが
途上国が求めている製品とはセンスが違う。シンプルで低価格だけど壊れな
くてデザインがいい。そんなシンプルでタフな製品だと思う。

 そういえばパナソニックは、家庭用の燃料電池を2015年までに
2000億の市場に育てるとも言っている。家庭で水素を使って発電しよう
という構想だ。すでに試作は完成していると紹介されていた。

 初期導入コスト分の回収が短期間で望めるなら売れるだろう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■本日のおすすめ情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

あなたがどんな商品を持っていようがまったく関係ありません・・・
売上を一瞬で倍増させる方法とは?

今すぐここをクリックして確認してみてください。
http://no1rebelmarketing.com/
「7つの顧客心理」というタイトルの特別レポートがダウンロードできます。

※これは無料レポートなので、興味があれば ダウンロードしてみると面白い
かと思います。

 

  2008年10月06日   岡崎 太郎