774-インド-4

デリー空港に定刻に到着。出口でガイドに拾われニューデリーステーショ
ン近くのホテルラジャへ。夕方の酷いラッシュに巻き込まれ、すっかり陽も
暮れた。

ホテルのまわりはあまり治安のよいエリアに思えない。

 

 早々にチェックインを済まし部屋へ向かう。

 ずいぶんと古いホテルを改修したようで、エレベーターはもう50年前の
代物といった感じで、乗るのに勇気が必要だ。ボタンを押しても中々動き
ださない。途中で止まったらドアを叩くしかないようだ。

 部屋は予想どおりネットに紹介されている室内の画像とはかけ離れていた。
とにかく清掃状態が中途半端なのだ。ツメが甘い。あとほんの少しのことに
気が利かないのだろう。勝手な予想だが、まぁこんな程度でという感じで
仕事をしてるのではないだろうか。

 シャワーを浴びて汗を流す。

 小腹が空いたので、ぶらり街に出る。まったく方角がわからないので通り
をまっすぐ端まで行き折り返してみる。とにかく道にゴミが溢れていて埃が
酷い。さすがにベナレスのように牛はみかけない。
 通りを曲がりその500メートル先の駅前の喧騒が流れてくる。

 街灯がほぼないので、真っ暗な中をリキシャや人間やらが通り過ぎる車の
ヘッドライトに照らされると濃い影が伸びる。まだまだ雰囲気になれずに
ただ異様な感じを受ける。それにしても腹が減った。

 一旦ホテルにもどり、現地のガイドと明日以降の予定を簡単に打ち合わせ
る。交通機関や観光地を決定する。はじめてのインドなのでひと通りの観光
地をまわりたいと伝える。明日の出発時間を決めて別れる。

 さて今夜は何を食べよう。
 ガイドブックに載っていた、オールドデリーにある元祖タンドリーチキン
の店「モーティマハル」にオートリキシャで向かう。

 店主は僕を日本人と認めると日本の雑誌に紹介された記事を持ってきて
ほら凄いだろうと意気揚々な表情で捲くし立てた。店内では、中途半端な
バンド、いや楽団がインド音楽を適当に演奏していた。ガーデンレストラン
の店内は、照明が蛍光灯で青白く照らされ雰囲気はよくない。

 ただし目当てのタンドリーチキンはとても美味しく大満足。
 チキンカリーも抜群。
 価格は観光客プライスのようだが・・・。

 それにしてもインド料理はどの店で食べても美味い。
 とくにカレーのベースにカッシュナッツのペーストを使ったものが濃くが
あってナイスだ。予想よりまったく辛くなく、まろやかで深みがある。

 とにかく大満足だ。

 さぁ明日は、アグラのタージマハルを目指す。今回のハイライトだ。

 

  2008年10月30日   岡崎 太郎