あるセミナー運営の企画責任者と話をしていた時のことだ。
そういえば、新入社員研修のカリキュラムに「タスクチェック」のやり方
ってないですよね。
えっ。
僕も彼も思い返してみると教えてもらった記憶がない。
変な話である。
業務を行ううえで基本ともいえるタスクチェックのやり方を教えてないな
んて。それから会う人会う人に質問してみた。
「タスクチェックのやり方って誰かに習いましたか?」
数十人に聞いてみたが答えはノーだった。それぞれ書籍や自らの工夫で
なんとなくやっているのだ。つまり人それぞれ違う「やり方」を行っている
ことになる。
ポストイットを活用する人や、PDAなど電子機器を組み合わせている人
も多い。エクセルで丁寧にリストを更新して印刷している人もいる。
予想はしていたが、これほどとは思わなかった。
もちろん様々なやり方があって構わないが、僕の方法を紹介しておこう。
<1>なんでもいいので、紙を用意する。
MSユーザーはA4であれば右ページ、A5ユーザーは左ページを
リングからとり外す。(タスクが少ない場合は直接タスクの欄に書き
込んでます)
<2>前日のシートから1日づつ順に見直してゆき、やり残した「タスク」
を拾い上げ紙に書き出していく。
この際、終了しているタスクや消滅したタスクのマークを入れ忘れて
いれば、ついでに記入する。
<3>ひと通りタスクを書き出したら、まず読み直す。
次に、まだ書き出されていない「新しいタスク」を考え、思いつくま
まに追加する。書き出し忘れがないよう頭を絞る!
<4>書き出されたタスクに優先順位をつける。
もちろん「いつまでに」「どのように」を思案しながらの作業になる。
<5>必要な作業時間を見積もり、自分で行うのか、それとも外注するのか
もしくは、依頼されている案件であれば断るという選択はできるかを
考える。
自分の裁量で難しければ、上司や権限者に相談をする。
リソースは有限であり、締め切りは簡単に延長はできない。
オーバーワークと感じたら、まず相談することが鉄則!
<6>優先順位が低く、いつも未完了のタスクの重要性を改めて見直す。
<7>仕事とプライベートのバランスを考える。
仕事をしている時間が長いので、考えることも必然として仕事に引っ
張られてしまうので注意が必要です。
以上が僕のやり方である。
コツは、タスクを必要以上に細かく分解はしないようにすることだ。
それよりも毎月末に発生するようなタスク、たちえば支払いや面談または
経費の分析や報告など、このような繰り返すタスクのことを僕は
「サイクルタスク」と呼んでいるが、このリストを充実させるようにしてい
る。毎回そのたびに考えていると漏れる危険性があるからだ。
ぜひ参考にしていただければと思う。