景気減速のスピードが早い。
まさに未曾有の事態である。
消費者のマインドは瞬間凍結されたように固まってしまった。
大手企業は売上げを大幅に落とし
株価は一方的に下がっている。
2000年前半IT企業として名前を轟かせた有名企業がこの一年で10分の1
それ以上に株価を崩している。
USENは2007年3月5日の終値で1,152円だった株価は2008年3月3日には
585円と約半値になり、本日91円と、ほぼ2年前の約90%下げている。
インデックスは2007年3月5日の終値で66,700円、翌2008年3月3日15,310円
そして本日3010円と2年前に比べて95%も下げている。
また不動産ファンド系などはさらに酷く。
アセット・マネジャーズHDは2007年3月5日終値220,000円が本日5,800円と
97%の下げ。
ダヴィンチ・ホールディングスは2007年3月5日終値136,000円で
本日2,520円と98%の下げ。
東証1部のケネディクスは2007年3月5日終値632,000円で今日が6,330円と
百分の一となっている。同じく東証1部のパシフィックホールディングスは
2007年3月5日終値248,000円の株価は今日現在2780円と約百分の一の水準だ。
日本を代表する大手企業に目を移すと
トヨタ自動車 2007年3月5日終値7,860円 本日終値2,985円 ▲62.0%
マツダ 2007年3月5日終値 653円 本日終値 124円 ▲81.0%
日産自動車 2007年3月5日終値1,288円 本日終値 311円 ▲75.8%
スズキ 2007年3月5日終値3,130円 本日終値1,539円 ▲50.8%
ホンダ 2007年3月5日終値4,240円 本日終値2,205円 ▲47.9%
三菱自動車 2007年3月5日終値 180円 本日終値 116円 ▲35.5%
ダイハツ 2007年3月5日終値1,128円 本日終値 762円 ▲32.4%
野村 HG 2007年3月5日終値2,340円 本日終値 430円 ▲81.6%
三菱UFJ 2007年3月5日終値1,380円 本日終値 426円 ▲69.1%
日立製作所 2007年3月5日終値 797円 本日終値 249円 ▲68.7%
ソニー 2007年3月5日終値5,660円 本日終値1,780円 ▲68.5%
東芝 2007年3月5日終値 707円 本日終値 240円 ▲66.0%
シャープ 2007年3月5日終値2,090円 本日終値 763円 ▲63.4%
キャノン 2007年3月5日終値6,130円 本日終値2,325円 ▲62.0%
パナソニック 2007年3月5日終値2,275円 本日終値1,102円 ▲51.5%
りそなHG 2007年3月5日終値3,180円 本日終値1,622円 ▲48.9%
東京電力 2007年3月5日終値3,950円 本日終値2,645円 ▲33.0%
下げに下げていた三菱自動車と内需の東京電力は下げが緩いも
最高売上げに沸いたトヨタをはじめ軒並み駄目だ。
ここまで下がれば反発しそうなものも、アメリカの下げに巻きこまれてい
る。まさかここまでの大惨事とは誰も予想できなかったことが怖い。
★いったい予測とは何なのか?
2009.1.28
スターバックスは2009年1月28日、前年7月の米国内の不採算店舗600店
閉鎖・12000人のリストラに加え新たに世界で300店を閉鎖し約6000人を削減
すると発表した。
同期決算は売上高は5.5%減の26億1520万ドル。
純利益は69%減の6430万ドル、景気悪化による売り上げ不振が響いた。
★ブランド信仰は何だったのだろうか?
最強ブランドの会社も景気には左右されるということだね。
ちなみにルイ・ヴィトンを傘下に置くLVMHは、2008年度の売上が239億ドル
(日本円1ドル90円の換算で2兆1510億円)であることを発表した。
2007年度と比較して4.2%の増加だが、2009年はどうなることやら。
ポルシェ
2008年-2009年度上半期(2008年8月-2009年1月)の売上が前年同期14.3%減
の約30億ユーロになる見通しを発表。
スポーツ車部門の販売は27.3%減少し約3.4万台の見込み。
★さて、このまま資本主義はどこにいくのだろうか?
日本の政治が少しよくなってもオバマの状況を見ると危機的状況を覆す
期待など持てない気がするのは僕だけではないだろう。