801-CAS

 

あるクライアントと話していて「CAS」と言う単語が出てきた。

 なんだろう?と思ったのだが
 あまりにも相手が普通に使っているので尋ねるタイミングを失った。
 おかげで話の内容が不鮮明なままで困ってしまった。

 

 そこでさっそく調べてみると「誘電CAS」という冷凍技術のことだった

 たとえば「生」のまんまCAS冷凍したホウレンソウであれば約3年
凍らせたものは変色もなく、そのまま茹でればとても信じられないほど
新鮮さを保っているそうだ。

 旬の素材を貯蔵し、いつでも取り出して使えると考えると凄い。
 野菜だけでなく、肉や魚に牛乳また加工品など応用範囲は広いという。

 とくに、この冷凍技術が「革命的」とされるのは、加工品を高品質で
冷凍保存できる点であり食品流通の世界では「ワンフローズン」と言って
冷凍・解凍を1回という極限まで調理の手間を省く可能性に期待している
そうだ。

 つまり「ハンバーグやステーキなど焼いた後に冷凍しておいて、直前に
レンジで解凍するわけだ!しかも美味しいのだから期待も高くなる。

 他にもケーキのスポンジや生クリーム・また生酒の貯蔵さらには臓器移植
や遺伝子工学の研究にも既に利用されているという。

 残念ながら僕はまだ試してないのであまり大袈裟には言えないが
注目していきたい。 そういえば最近、楽天やYahooの食品販売サイトを
よくみると「CAS」という表示を見ますね。

<誘電CAS>
CASは「Cells Allive System(細胞が生きているシステム)」の略。 

 最新の冷凍技術のひとつ。
 解凍後にドリップ(液体)がでないのが特徴である。

 冷凍庫内の磁場で水の分子を振動させることで氷点下10度前後でも
凍らない「過冷却状態」をつくり、その後マイナス20度以下で一気に
細胞全体を冷凍する方法。

 この方式であれば細胞膜が壊れないため、アミノ酸や微量要素など
いわゆる「うまみ成分」を閉じこめたままの冷凍が可能になる。

家庭用冷蔵庫では三菱から『「瞬」冷凍』という機能のついた冷蔵庫が
20万円前後で普通に売られている。

 村おこしや地域の活性化にも効果がありそうだ。

 
  2009年04月28日   岡崎 太郎