817-アイデア

 

会社や業界の枠を超えてアイデアを出してみよ


 アイデアを発想する力は、トレーニングすることによって磨かれます。
 ここでは、新入社員でもできるトレーニング方法を一つ紹介しましょう。

 

 僕がモチベーションシートでやっている、毎日最低ひとつ「改善・改良ア
イデア」を考え、記録していくという方法です。
  
 まず自分の会社という枠と、自分の仕事という枠を取っ払いオールジャン
ルにします。

 そうするとコンビニでもタクシーでもスーパーでも銀行でもガソリンスタ
ンドでもパン屋でも全部が発想の対象になりますね。

 まったく経験のない業種だと尻込みせず、消費者の目線から何か不都合な
点、どうして? という疑問に着目してみましょう。

 アイデアの多くは、不便の解消からはじまっているのです。
 
 よく「お客様からの御意見を募集しています」というのがありますね。
たとえば、ホテルの「宿泊者アンケート」。

 僕は必ず書きますが、一度も返事をもらったことがありません。

 お客様からの手紙だと考えると、返信をしないのはあり得ませんよね。

「貴重な御意見ありがとうございます。岡崎様からの御質問に対し、
当社で○月○日に経営会議がありますので、その席で前向きに善処させて
いただきます」なんて第一報を入れた後、

「当経営会議において、岡崎様からの御意見に対し議論した結果、
下記のような改善策を行うことになりました」とか「引き続き調査させて
いただきます」であっても、何かしらのレスポンスをするべきです。

 でも、彼らは何もしません。どうしてやらないのか。
 ただ面倒くさいだけでしょうか。
  
 ここに自分だったら実行できることがありますよね。

 アイデアはなんでもいいのです。気づくと同時に答えが生まれるのです。
忘れないうちに記録し、その後で、もっと単純に低コストで画期的に効率を
あげる方法を考えてみましょう。
  

 
  2009年11月02日   岡崎 太郎