818-夢とPDCA

 

PDCAのPは飛ばしてしまえ!


 夢をかなえる独自のメソッドを紹介した『1日3分夢実現ノート』
(フォレスト出版)で、もっとも重要な考え方のひとつが
「PDCAのP(計画)をやめろ!」でした。

 

 つまり計画が最初ではなくて、まずはD(行動)からはじまるのだという
考え方です。それは計画にこだわると、頭デッカチになり動けなくなるから
です。動けなければ計画なんて、まったく無意味になってしまいます。

 逆に、計画など立てなくても、行動してしまえば、
たいていのコトは実現できてしまいます。

 そうはいっても、行動するためには情熱ややる気が必要であり、
そう簡単ではナイという考え方があります。

 そのためにも計画を立てる必要があるのだ、ということでしょう。
 これは正しい理論に思えますが、まったく間違っています。

 やる気や情熱がそれほどなくても行動することはできます。
やる気がなくても動けるプログラムにすればよいのです。
これは「計画」とは異なります。

 僕の例を紹介しましょう。
 
 40歳を目前に、ジムへ通うことを決めました。
2日に一回のペースでジムのマシンで8キロ走るのですが、
一年たった今でも「面倒だな」と思いながら重い体を引きずってジムに
向かうありさまです。

 やる気は、正直いってゼロです。

 それでもストレッチをして体をほぐし、まず一キロだけ走ってみようと
マシンに向かえば、あと少し、もう少しとやる気がわいてきて、距離が
伸びていくのです。

 このように「やる気」の素は行動にあります。

 行動することで脳が刺激されます。
 そしてムクムクと「やる気」が生まれます。とてもシンプルです。

 やる気や計画なんて関係ありません。
「やろう」と決めたら、重い体を引きずってでも動いてみることです。

 体を動かすためのポイントは、次の三つです。  

1)考え方を変える

 やる気が出るのを待つようなことはしない。
「やる気などなくても行動できる」と考えるようにしましょう。
  
2)環境を整える

 たとえば走ろうと思うなら、天気によって左右されると長続きしません。
雨の日でも走れるように、ジムと契約したり、濡れずに走れる場所を探して
みましょう。

 また出張時も、ジムのあるホテルに泊まるようにすれば解決できます。
宿泊者は無料でジムを使えるホテルを探してみましょう。

 資格の勉強や起業準備も同様に考えれば、いろいろな工夫が
できるはずです。

「行動しやすい環境」をつくれば、たいていのことは続けられるのです。
  
3)ルールを決める

 具体的な目標を決めて、それを達成したら自分に褒美をあたえましょう。
 
「計画」とルールは異なります。計画は比較的長期的なものになり、
そのため、日々の行動がおろそかになりがちです。

「今日できなくても、△日までにノルマを達成すればいいから、
やめておこう」ということになってしまいます。
  
 最後に繰り返しになりますが、
「やる気や情熱がないと行動できない」はウソです。

 

  2009年11月10日   岡崎 太郎